みなさまごきげんよう。林務課のwです。
千曲市と生活クラブの森林(もり)の里親事業のプレイベントに参加してきました!
さて、今回のテーマは「森林資源を守るための鹿害対策」です。 ※野生鳥獣による森林被害(林野庁)
この場所は財産区有林なのですが、財産区の方たちがカラマツを植樹して大切に育てています。
しかし、そのうちの約1/4(筆者の肌感覚)がニホンジカに樹皮をはがされています
ニホンジカは樹皮を食べたり、角をこすりつけたりすることにより、カラマツの樹皮はがされ被害が発生しています。
樹皮をはがされたカラマツは、正常に成長しなくなり、木材としての価値も下がってしまいます。ひどい場合は枯れてしまいます。
最近はがされた跡。
数年後の樹皮はこのようになります(痛々しい)。
そこで、生活クラブと財産区、千曲市が協力して、この森林をシカから守っていくことになりました
生活クラブといえば「食の安全へのとりくみ」が思い浮かびますが、「環境へのとりくみ」にも大変力を入れています
今回の活動は、地域の里山を整備することで、資源の循環を目指し、脱化石燃料にもつなげていくというものなのであります。
※超余談ですが、筆者は組合員なので、我が家はパスチャライズド牛乳には大変お世話になっております。
さて、今回はシカ防除用ネットを張る作業を行いました。
まずは、千曲市の地域林政アドバイザー宮崎さんから作業手順等の説明を聞きました。
作業手順は・・・
(1)ネットを張る前に、下のほうの細い枝を切ります。
(2)1mくらいの高さにある太い枝は「力枝」。光合成を盛んに行う枝なので残します。
(3)カラマツ苗木の根元から、約1mの高さまでをネットで覆います。
ネットが巻いてあると、シカが嫌がるんですね
財産区の方に教えてもらいながら巻いていきます。みなさん非常に熱心です
まっすぐに育っていて、鹿害を受けていない苗木を優先して巻いていきます🌲
保護ネットを購入する費用は、組合員からのカンパで賄っています。協力された方のネームプレートを設置することで、いっしょにカラマツを育てている、という気持ちになっていただきます
経験者の方も多く、1時間ほどで約300本にネット巻きができました
森の中は、様々な楽しみ方があります。組合員の方から「ヒノキの伐採木を利用して、コースターを作りたい!」との希望がありました。宮崎アドバイザーがあっという間に皮をむいて、コースターづくりをするための丸太ができたので、さっそくお持ち帰りいただきました!
財産区の方はザクロを収穫されていました。同じところを歩いているはずなのに、まったく気が付きませんでした(筆者は地面ばかり見ていたのかも🍄)
財産区の方が「もう少し時期が早ければ、キノコもたくさんあったのに。」とお話されていて、みなさんちょっと残念そうでしたが、森の中ではとても楽しそうに活動されていて、これからがますます楽しみになってきました
次はもっとたくさんの方で活動したいですね。
家族で参加するのも楽しそう!!
↑ 2年前の様子。色々とおいしいものをいただいた記憶が・・・ww
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