みなさまごきげんよう。林務課の w です!
先日、信濃町黒姫にあるアファンの森へお邪魔してきました。
ご存知のとおり、昨年4月に亡くなったC.W.ニコルさんが何年もかけて甦らせた森です。
筆者は初めて入らせていただきました!その様子をお伝えしたいと思います。ちなみに当日は偶然にも筆者の誕生日だったのでした!!
※アファンとはウェールズの古い言葉ケルト語で 「風の通るところ 」の意。
今回は、アファンの森財団森林再生部の石井敦司さんが案内してくださいました。感謝!!
歩いてみて最初に感じたのは、意外と普通の森だな~、という印象です。
詳細な場所も公開されていなかったり、あのニコルさんの森だったり、ムササビやフクロウが住んでいたり、ということで神秘的なイメージが、膨らみすぎていたのかもしれません
とても手入れがされていて、人間が入ることを快く受け入れてくれる優しい森という印象です。(個人的にはハードな森もけっこう好きなのですがww)
これが35年前まで「幽霊森」と呼ばれていたとは、信じられません。
※ 「幽霊森」厳しい自然環境のこの土地は、わずかに薪炭林として利用されていたものの、その後の高度経済成長の波により、石油や電気中心の生活に変わったことで、約 40 年以上放置され、地元では「幽霊森」と呼ばれていました。(「アファンの森」サイトより)
会員(サポーター)の方たちの協力もあり、豊かな森が維持されています
遊歩道が整備されていてとても歩きやすいですね~
風通しがよく、林床まで適度な光が届いています
いわゆる雑木林だけではなく、人工的に植えらえたスギ、カラマツの林もあります🌲
池にはフナやコイが生息しているそうです
タマゴタケ。猛毒で知られるテングタケ科の中では非常に珍しく、可食でさらに美味という優秀なキノコ🍄。毎年この時期に必ずたくさん生える場所があるそうです。
アカヤマドリをはじめ、夏のキノコがたくさん生えていました。
サウンドシェルター。北カナダの狩猟民族クチン族の伝統的な建造物。遠くの動物が移動する音を集めて聞こえる構造になっていて、トナカイやカリブーなどがいつ頃やってくるかを判断していたそうです
これもニコルさんが建てたとのこと。目の前で火をたくことによって、煙で虫🐝も入ってこないようになっているんです
ご存じモリアオガエルの卵塊🐸。別の池ではすでにふ化したオタマジャクシが泳いでいるそうですが、この池では少し遅れて産卵したそうです。
アファンの森の調査研究活動として、アファンの森の生きものに「森の居心地」を尋ねる活動というものがあるそうです。人によって手入れされた森を野生の生き物たちが心地よいと思ってくれる・・・。
共生とか持続可能性とかの答えの1つがここにあるような気がしました。
ちなみに、アファンの森の詳細な場所は公開されていません。ただし、環境保全や森林保全等を目的に活動をされている団体などの視察については受け入れているそうなので、ぜひアファンの森のサイトをご覧ください。
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