こんにちは、商工観光課のP子です(^O^)/
今回はながの門前まちあるき『紙を想ってさんぽ』に参加した様子をご紹介!
ながの門前まちあるきとは…長野市中心市街地活性化協議会の主催で、楽しんで暮らし、働く人と一緒に「ながの」のまちを歩くという企画。中心市街地遊休不動産活用事業の一つで、まちを歩き、まちを知り、どんな機能が必要かを様々な立場から考えてもらうというもの。
私も何度か参加させていただいていますが、観光とは違った視点でのまちあるきを体験できます♪
『紙を想ってさんぽ』は、かつて”神”と崇め大切に使われてきた「紙」が、今は使い捨ての存在。生活の中にありふれた「紙」を想いながら、散歩しましよう♪という趣旨のまちあるきです。
案内をしていただくのは”紙の記憶”(手漉き和紙、小物、紙漉き体験)主催の荻原夏子さん。
快晴のこの日は、定員を超える12名が参加。
簡単な自己紹介をしてから出発です((´∀`))
水彩画で個展を開いている方、趣味で消しゴムハンコを作っている方、ぬいぐるみ作家で荻原さんの作った和紙でぬいぐるみを作ったことがある方、まちあるきに興味のある方…みなさん様々な目的で参加していました。
【紙を想ってさんぽ コース】東町ベース⇒小玉屋染物店⇒武井工芸店⇒柏与紙店⇒朝陽館荻原書店⇒オフィスエムまいまい堂
まずは小玉屋染物店さんを目指します!
道中は初対面ながらも会話が弾み、みなさん足取りも軽やか♪
今回は案内人の荻原さんが小玉屋染物屋さんに、和紙への型染めを依頼しているご縁での訪問です。
私も染物屋さんを訪問するのは初めてなのでドキドキです!(≧◇≦)
今回は仕事場を見学させていただきました!
仕事場には小玉屋染物店さんで手掛けた手ぬぐいや法被などが並べてありました。
善光寺門前界隈をはじめ、長野で活躍されているお店やゲストハウスから依頼された染物はデザインにも特徴があり、色鮮やかな品物ばかりです。
参加者のみなさんも興味津々!
荻原さんが依頼した和紙への染め物もありました!こちらは紙への染め物です。↓
和紙にも布と同じように染めることが出来るとは驚きです!しかも、色鮮やか!
小玉屋染物店さんでは反応染めという手法を使っていらっしゃるとのこと。実際に、染める手順を実演してくださいました。
反応染めとは布の上で反応性染料にアルカリ材を添加して化学反応を起こし、染料を布に固着させる方法です。アルカリ材を塗る際、塗り残しがあるとその部分だけ染め上がらないため、細かいところに気を配りながらの作業だそうです。
↑ 染料を型枠に塗っていきます。
↑ ヘラで染料を伸ばします。
↑ キレイな青色に!こちらにアルカリ剤を添加して染料を固着させるんですね。
説明を聞いた後は、参加者みんなで記念写真 (/・ω・)/「ハイ!チーズ!!」
小玉屋染物店さんではFacebookで情報発信もされています。(詳細はこちら→)
手ぬぐいやのれんなど、個人でも注文が出来るとのこと。
オリジナルの手ぬぐいの贈り物も素敵ですね♪
なかなか聞くことができない染物屋さんのお話や職場を拝見でき、参加者のみなさんも楽しそうでした。
次は善光寺表参道にある武井工芸店さんに向かいます!
武井工芸店さんは明治26年(1893年)創業で、信州の農民美術を中心に心のこもった手仕事の商品が伝統が香る店内に並んでいます。
信州の農民美術とは…大正時代に上田で生まれた工芸品で、長期の農閑期において、種々の副業が行われた農民の手先で作られた美術的手芸品のことをいい、民族的もしくは郷土的の意匠、素朴な細工、不器用な製作がその特色とされているそうです。(上田市農民美術についてはこちら→)
店舗奥にあるギャラリーで農民美術をはじめ武井工芸店さんのこだわりや取組みについてお話を聞きました。
こちらのギャラリーでは信州や全国で活躍する工芸作家やアーティストの作品を展示していて、四季折々、様々な催しを行っています。
かわいい雑貨の並ぶ武井工芸店さん。農民美術のお話等をお聞きすると店内の散策も一味違ってきます。(武井工芸店さんのお店の情報はこちら→)
お次は柏与紙店さん。なんと文政11年(1828年)創業!
店内にはかわいい和紙の商品がたくさん並んでいます。お店の奥まで見学させていただきました。ウナギの寝床と言われるような奥行きのあるつくりで、中庭を経て、前蔵、奥蔵が今も残っているのにはみんな驚きです(@_@)!
和紙の封筒が気に入ってしまい即買いしてしまいました(笑)
するとお店の方が、折り紙で作ったかわいいバラをおまけに付けてくださいました♪
優しいサービスにホッコリです。そんなお心遣いがうれしく、また訪れたいと思いました。
メールやLINEに慣れてしまい、近頃は手紙を書かなくなってしまいましたが、今回購入した封筒を使って、手紙を書きたくなるようなお店でした(^O^)/
柏与紙店を後にし、朝陽館荻原書店さんへ。こちらは案内人の荻原夏子さんのご実家だそうで、お父様がご説明してくださいました。
とても歴史のある本屋さん。現在の建物の看板と鬼瓦は、以前の建物からのものを使用しているそうです。
↑ 当時の写真やチラシも見せていただきました。
↑ 歴史ある鬼瓦と看板。鬼瓦は『朝陽館』の太陽を模しているそうです。
店内は本の特集を5か所で常時行っています。スタッフの方が大切にしている紹介したい本を季節やテーマに沿って収集・展示していて、思わず手に取ってみたくなる、ワクワクする空間です。
お店の奥には素敵なギャラリーもあります。
最近は町の本屋さんに行く機会が減ってしまいましたが、町の本屋さんならではの温かさを感じる素敵なお店です。
朝陽館荻原書店さんを後にした私たちは、最後の目的地であるオフィスエムまいまい堂さんへ。
以前から気になっていた螺旋階段のあるお店です。
お店には案内人の荻原さんの作った和紙製品が販売されていました。
かわいい店内に本や絵がたくさん!独特の空間が広がります。
お店のご主人から本やまちに対する思いについてお話を伺いました。
ネット中心の社会になりつつありますが、やはり本を読んで考える、人と出会うということは大切ですね。
質問も飛び交い、時間はあっという間に。
オフィスエムまいまい堂さんではコーヒーやおしるこ、カレー等をいただくことができます。ψ(^O^)ψ☆彡
**************************************
今回のながの門前まちあるきも、地域で頑張っていらっしゃる方々のお話を聞きながら、新しい発見ができ、楽しませていただきました。
また、是非参加したいと思います\(^o^)/(ながの門前まちあるきについてはこちら→)
長野地域振興局では長野地域の産業や自然、歴史・文化、健康長寿など、地域の強みや長野らしさを地元ガイドや「語り部」の案内とともに「学び(=交流)」ながら圏域内を周遊する「学びツーリズム」を推進しています。
観るだけでなく、地元の方々のお話を聞きながら、ちょっと視点を変えた観光を、みなさんにも楽しんでいただきたいと思います!是非、長野地域へお出かけください♪
このブログや記事に関するお問い合わせ窓口
長野地域振興局 総務管理課
TEL:026-234-9500
FAX:026-234-9504