2017.08.09 [ 林業総合センター ]
皆伐造林地の調査にドローンが活躍しています
長野県林業総合センター指導部です。
戦後に植栽した樹木が近年大きく成長し、資源として利用できる時期を迎え、これまで主体的に行われてきた間伐ではなく、育てた木をまとめて収穫する皆伐も行われるようになってきました。
皆伐は、木材の収穫に最適であるだけでなく、県内にほとんどなくなってしまった次世代の若い森林を作っていくという点でも重要なことです。しかし、一時的に樹木が失われ、災害等の危険が高まる可能性があるため、皆伐後はできるだけ早く森林へ回復させることが求められます。
そこで、林業総合センターでも育林部を中心として皆伐地の森林の回復状況を調査しており、現場の状況を知るため、私もその調査地に同行してきました。
この皆伐跡地では、伐採翌春にスギの苗木を植えてありますが、植えたばかりの小さな苗木は、広い森の中でどのように育っているかは、歩き回らない限りわかりません。
そんな時に聴き慣れない音が聞こえてきたので、ふと上を見上げると一台のドローンが飛んできました。
何をしているのかを聞いてみると、地上10mの高さで、森の様子を撮影しているとのこと。
どんな写真が撮れたのか?と、後日見せていただくと、下のように空から見た地表の様子がわかりました。
植えたスギの木が判別でき、写真の下の方には、皆伐を行ったときに利用しなかった枝葉が積まれた「地拵え」の痕も見られます。また、よく見てみると、スギ以外の樹木が育っている様子などが鮮明に写っていました。
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