2016.01.20 [ 林業総合センター ]
第35回カラマツ林業等研究発表会
林業総合センター指導部です。
落葉樹が葉っぱを落としすっかり冬景色の林業総合センター。
今年の仕事始めからまだ間もない1月8日の午後。
普段は充分なスペースがあると思っていた林業総合センターの駐車場がいっぱいになっていました。
車に乗り合ってお越しいただいた皆さんの目的は、「カラマツ林業等研究発表会」。
長野県がふるさとと呼ばれ、県内で一番多く植えて育ててきたカラマツを有効に活用すると共に、カラマツを中心とした長野県の林業を発展させていくため、昭和54年から毎年開催している「カラマツ林業等研究会」の発表会です。
県内各地で林業に携わる関係者にしてみると、カラマツはとても身近な存在というわけで、中部森林管理局や県市町村などの林務行政関係者だけでなく、信州大学や長野県林業大学校などの学生さん、森林組合や長野県林業士、林業事業体、NPOなど非常に多様な関係者が一同に介しました。
林業総合センターの大研修室に入ると、120名を越える皆さんの熱気で会場は大盛況。
発表内容も、人工林の間伐から天然更新したカラマツの管理、はたまたその間に発生する獣害調査、大きな木材を搬出するための高性能林業機械による実施報告、できあがった木材の有効利用、さらにはカラマツ家具の長所と短所と極めて多岐にわたる内容。
製品として加工された木材のサンプルを興味深く感じておられる参加者もお見えになりました。
発表者と参加者との意見交換も積極的に行われたほか、幹事役の関係者からも積極的な質疑が飛び出し、中には、参加者同士で意見交換が行われる一幕もありました。
本日最後の演目だった当所の吉田所長からは、自身の発表内容である「カラマツ利用開発の変遷」にかこつけて、木材から苗木生産、特用林産物などこれからの信州カラマツの未来に向けた将来への熱い夢を語り、120名の参加者も明日からの現場でさらに前進していこうという思いを新たにしていました。
当日の発表内容については、発表者の皆様から原稿をいただき、当所で発行している広報誌「技術情報」の中で、後日詳しく紹介させていただきます。この技術情報には、カラマツ林業研究会のこれまでの成果についても紹介しております。
カラマツ林業等研究会は、来年も1月初旬に実施する予定としておりますので、来年も期待してください。
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