2015.12.22 [ 林業総合センター ]
行ったり来たり ~岐阜県との交流~
林業総合センター指導部です。
林業総合センターでは、お隣の岐阜県との連携を積極的に推進しています。
これまでこのブログでは、研究発表会へ参加させていただいたことや、当所の研修を岐阜県で実施させて頂いたことをご案内しましたが、職員同士の交流も盛んになっています。
11月の終わりには、長野県林務部が主催する岐阜県と長野県の林業技術職員の連携会議が諏訪市で開催されました。この会議は、自分たちが実践してきた活動について発表しあい、よりよい山づくりに向けた技術の向上を図ることが目的ですが、せっかく長野県に来ていただいたからということで、当所で地方事務所と協力しながら研究を進めている次世代の森林づくりに向けた調査地を、岐阜県の皆様にも見ていただきました。
今回は、アカマツ林の天然更新を行っている現場でしたが、これに先立つ座学では、本県で策定した「皆伐施業後の更新の手引き」についても解説を行い、岐阜県の職員からも現場に生かす参考になったとか、自分たちの技術を普及するときに不安だった部分で同じ想いを持っていて安心したという声が聴かれました。
12月上旬には、岐阜県生活技術研究所に招かれ、「岐阜県中小企業技術者研修」の一環で岐阜県の家具業者に向けた研修会を設けて頂き、当所の所長が「今日からの木材乾燥」についてお話をさせて頂きました。
全国でも有数の家具の本場である飛騨高山の家具職人さんを前に、仕事が終わった夜6時半からの講演にもかかわらず、予定時間をはるかに上回る熱心な質疑を頂き、「家具の材料である木材に対する強い関心があり、もっと良い家具を創って行きたいと願う職員の熱い想い」を感じてきました。
岐阜県生活技術研究所を見学させて頂くと、飛騨高山の家具を世に出すために、研究員が日夜努力している姿をうかがい知ることができ、岐阜県と同様に広葉樹資源に恵まれた本県でも、家具を通して地元の広葉樹のよさをもっと広めていく必要があるのではないかと感じました。
一朝一夕ではことが進まない森林づくりを進めていくためには、長野県の事例だけでなく、こうした連携を有効に活用して、「井の中の蛙」にならないように努めていきたいと考えています。
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