2012.11.21 [ 下伊那/巡視員 ]
「八十二の森 活動」で赤石岳が戻ってきました
<森の巡視員だより>
11月21日19時 文中の「光岳」を「赤石岳」に修正しました。
修正以前にブログをご覧になった方、申し訳ありません。
霧氷に飾られた馬の背コース
大平峠県民の森では11月下旬の短期間だけ冬の美しい姿を見ることができます。
11月3日(土)に、一昨年から始めて通算6回目の「八十二の森」活動が八十二銀行主催により、森の持ち主の財産区や、飯田市や県の職員等、総勢70名程が参加をして開催されました。
この日の主な作業は景観を復元するための広葉樹等の伐採です。
皆さんの休憩ポイントで四季折々に美しい景色を楽しめる「広場」と、誰でも気軽に散策を楽しめる「コケの沢コース」方面の二手に分かれて作業開始です。
草原に侵入したハンノキを伐採します。
こういった作業は森林化を防ぎ日向を好む草花を守ることにもつながります。
伐採後は枝を落とし、玉切りをして材を運搬。
これらの材は今後、園内の木道の修理などのために有効利用します。
作業後には、広場から日本百名山の赤石岳(3,120m)が展望できるようになりました。
管理棟付近の小高い辺りから東を見ると林の向こうに見えます。
大平峠県民の森は開園から30年余りが経過し、周囲の木々が大分、育ってきています。
そのため、この南アルプスの赤石岳が最近では見えなくなっていましたが、八十二の森活動で赤石岳が戻ってきました。
(5月に八十二の森活動で整備した夏焼山から望む御岳、乗鞍も、この季節お勧めです。)
コケの沢周辺でも繁茂した低木やササのため沢を見通せなくなってきています。
そこで低木等の伐採を行い、気持ちの良い水辺の空間をよみがえらせました。
来春が楽しみです。
遠くの山々が美しく輝くこの季節、暖かい格好で、大平峠県民の森にぜひお出かけください。
(今年は11月27日に閉園します。)
「八十二の森 活動」は県が進めている「森林(もり)の里親促進事業」によるもので、環境活動に熱心な企業の応援を得て、企業と地域の交流を深め、新しいかたちの森林づくりをしていくためのものです。
●大平峠県民の森のホームページは こちら
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