2011.06.10 [ 森林なるほど情報 ]
信州はカラマツ王国~長野県の森林・林業は今?①~
このブログでは、県内で森林・林業関係の活動をするNPOのみなさんや市町村の林務担当者、県林務部の現地機関から寄せられたイベント情報や、森林・林業に関係するトピックを掲載しています。
できれば、毎日このような情報を掲載できればいいのですが、中にはこのような情報提供ができない日もあります。
そこで、そのような日については、少し堅苦しい話題になってしまいますが、長野県の森林・林業の現状や、県の森林づくりの取組について、不定期のシリーズという形で掲載しようと思います。
できるだけ分かりやすい表現や、できるだけ多くの写真・図を使用するように努めますので、ご愛読をよろしくお願いいたします。
<長野県の森林・林業は今?① 信州はカラマツ王国>
標記シリーズの第1回目となる本日は、長野県の森林の構成についてです。
長野県の森林面積は約106万ヘクタールで、広さは全国で第3位です。
そのうち、約3分の1が国が管理する「国有林」、残りの3分の2が「民有林」と呼ばれています。
※国有林は、長野県の場合、中部森林管理局さんが管理しています。
「民有林」についてその内訳をみますと、一番多いのが、個人のみなさんが所有される森林で約43%、次いで市町村が所有する森林が約16%です。
もう少し大きい括りにすると、県・市町村・財産区などが管理する「公有林」が約4分の1、残りの約4分の3が「私有林」ということです。
次に、長野県の民有林について、森林を構成する樹種ごとの状況をみてみましょう。
まず、全体の約半分が人の手がほとんど入っていない「天然林」、約4割が過去または現在も人の手により森林整備が行われている「人工林」となっています。
※残りは、竹林、伐採跡地、未立木地などの「その他」に区分されています。
このうち、人工林の樹種構成は以下のとおりで、約半分が「カラマツ」となっており、全国でも有数のカラマツ王国となっています。
長野県では、特に東信地域のカラマツが有名で、浅間山麓などでは秋の紅葉など、信州を代表する景観を形成しています。
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