信州森林づくり応援ネットワーク

あなたにちょうどいい森林との付き合い方を探す場所、それが「信州・森林づくり応援ネットワーク」です。楽しみ方を発見すれば、森林との距離はグッと縮まりますよ。信州には、森や山などの自然に魅了されている多くの人がいます。そんな人々が、きっかけのほしいあなた、つながりを求めているあなた、スキルアップしてみたいあなたをご案内します。信州の木を使った取組の話題もありますよ。

ろもうマンのくねくね日記 その40

ろもうマンのくねくね日記 その40
「お前、本当は・・・ の巻」


花粉症の薬のせいで頭がくらくらしているろもうマンですが、何か問題でも?ブログの記事の順番が逆になったのはそのせいじゃあないけどね!(あらためてお詫び申し上げます。)

さて、春一番も吹き荒れ、いよいよ路網の季節だね!
というわけで、今回は路網密度の話だよ。

最近の記事で、木材生産をしている地区の話をしたけど、その中で、さらりと路網密度が・・・なんてこと言ったんだよね。
(ろもうマンのくねくね日記 その38参照 https://blog.nagano-ken.jp/mori/romouman/11.html

密度といえば、キャッチャーが持っている・・・
それは、ミットだね。

3つの勢力が互いに対立して・・・
それは、三つ巴(みつどもえ)だね。

一人でやるのはつらいね。

その地域の人の密集具合を表す人口密度なんて言葉はよく聞くけど、路網密度も同じで、ある区域内の路網の密集具合を表すんだ(ある区域の路網延長を、ある区域の面積で割って求める)。
つまり、路網密度の数値が大きいと、こまめに路網が整備されていることになって、そのようなところの路網は、「高密度路網」なんて言うこともあるよ。
賢明な読者諸君は、すぐにピンとくると思うけど、路網密度が高いと、木材生産もしやすくなる、と考えられるよね。ピンとこない人は、ろもうマンのくねくね日記をその1から見直しなさい。

ろもうマンのくねくね日記その38では、大町市の切久保団地で路網の整備が進んだ結果、路網密度が約120m/haになったということを紹介したけど、この120という数値が、どの程度のものなのか、を考えてみるよ。

路網が区域全体に均一に配置されていると考えると、ざっくり計算すると道路と道路の間隔は、約80m程度になる(模式図1)。


模式図1 
“路網密度120m/ha;団地全体に均一に路網が配置されていると考えると・・・”

だけど、実際、団地の中には木材の搬出をしない箇所もあるから、全体の6~7割程度のエリアに路網を集中させると考えると、道路の間隔は約50m程度になるんだ(模式図2)。


模式図2
“路網密度120m/ha;木材生産を行う箇所に集中して路網が配置されていると考えると・・・”

あくまでも計算値とイメージだけどね。道路間隔が50mだと、伐採して倒した木のほとんどが、架線など使わなくても集めることができるね。

このように、路網密度の数値を考えるのは、木材の搬出システムや、路網の整備目標を検討するうえで、重要なんだ。
切久保団地で約120m/haの路網が整備できたのは、山の傾斜が比較的緩かったこともあるけど、長野県には急な山も多いから、すべてがそのような密度で整備できるわけではない。

平成22年に策定した、長野県森林づくり指針では、10年後の県全体(民有林)の路網密度の目標を、21m/haとしているんだよ。
その中でも、特に、充分な量の木材の生産が期待できる森林においては、33m/haを目標としているのだ。

(長野県森林づくり指針 
http://www.pref.nagano.lg.jp/rinsei/sangyo/ringyo/shisaku/shishin/documents/sisin_6.pdf

ちなみに、長野県森林づくり指針を策定した当時、18m/ha程度だった県内の路網密度も、切久保団地のように、100m/haを超えるような路網密度の団地が増加していることもあって、平成24年度末では、20m/haを超えるようになったんだよ。

・・・とはいえ、林業先進国であるオーストリアと比べれば、まだまだなんだ。


グラフの数値は長野県森林づくり指針策定時のもの

上のグラフをみてわかるけど、急峻な地形が多いオーストリアでも、林道のようなトラックが通行できる路網だけで40m/ha以上あるんだ。長野県のそれが16m/haであることを考えると、随分と差があるね。


(Google earthに加筆したもの)

上の航空写真は、昨年ボクが研修で行ったオーストリアのオシアッハの山だけど、赤い線は、トラックが通行できる林道だ。

このエリアだけで、ざっくりと計算すると、40~50m/haの路網密度になる。つまり、オーストリアの林内路網、特に林道の平均的な路網密度のイメージが、こんな感じと言えるのかな。

ちなみに、ほぼ等高線に沿って配置されている林道の上下の間隔は、約300mくらいだよ。

長野県でもすべての森林でここまで整備すべしとは言わないけど、トラックが通行できる道が、この程度あると、本当に効率の良い、低コストな木材生産が可能になるんだな。

林道の配置のしかたと合わせて、いいヒントを与えてくれているよね。

ああ、疲れた。もう限界だよ。
今日はここまで。

本年度もあと何回更新できるかな・・・

えっ?ろもうマンもやればできるじゃん!って?

えっ?お前、本当はろもうマンじゃないだろ?って?

・・・またね!

<本件に関するお問い合わせ先>
林務部信州の木振興課林道係
TEL:026-235-7268
FAX:026-235-7364
メール:ringyo@pref.nagano.lg.jp

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