来て!観て!松本『彩』発見 歴史と伝統の城下町松本。のどかな田園風景安曇野。そびえたつ雄大なアルプス。自然と文化に彩られたまつもと地域の情報を、松本地域の県職員の発見を織り交ぜつつお届けします。 面白いこと新発見、知ってる人にも再発見、何だこれはの珍発見。当たり前だと思っていたことから、ローカルなことまで職員の発信する情報をお楽しみください。

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工事現場の春夏秋冬 ~治山工事について2~

松本地域振興局林務課のAです。今回は管内の治山工事(山腹工事)について紹介します。

↓前回の記事はこちらから↓

遠まわりして帰ろう ~治山工事について1~

山腹(さんぷく)とは、山頂とふもととの中間のことを言います。
工事は、表土風化の進行や崩壊地の拡大を阻止して、土砂の流出を防ぐことを目的に行います。

松本市向山では、山腹斜面の風化が進行し、落石や倒木が確認されました。

2019年12月撮影(冬の全景)

2023年4月撮影(新緑の春)

2022年11月撮影(秋落葉の候)

林内に入ると表土の風化が進行し、土砂の流出が進んでいることがわかります。
このまま、土砂が流出すれば、多くの木が倒れてしまう可能性もあります。

根返りをおこした倒木

出来るだけ木を残して、対策を行いたいということで、
今回は、生えている木を伐らずに活かす樹木を保全した斜面安定工法(地山補強土工法)により、斜面の安定を図ります。

まずは、ロックボルトの削孔位置を決めます。段取り八分と言いますが、最適な配置を決める重要な工程です。

2023年9月撮影(夏の終り)

地表の植生が乏しく、降雨により土砂が侵食されやすいものと思われます。

次に削岩機により削孔します。
ロープ足場を使いながらの作業となるため、技量が求められる大変な作業です。

削岩機据え付け状況

ロックボルト用の鋼材

次に鋼材を挿入して、セメントミルクを注入します。

最後に部材を取り付けます。

2024年2月撮影(冬完成間近)

2024年2月撮影(完成状況)

また、斜面の上部については、地形が急峻で露岩していることから、コンクリート吹付工により安定を図りました。

2023年5月撮影(吹付工完了)

今回の工事により斜面が安定することにより、今後、地表植生の回復されます。
また、落石の発生源についても、吹付工により固定することが出来ました。

1年を超える工事となりましたが、地元の方々、受注業者さんのご協力により、無事工事が完了する見込みです。(令和6年3月中旬しゅん工予定)

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