みなさん、こんにちは 林務課のクライマーです。
だんだん寒くなってきて、北アルプスにも雪が見られるようになってきました。
今年は暖冬予報もありますが、雪はどれくらい降るのでしょうか。。
さて、今回は普段は山の中で目立たず、ほとんど人の目につくことはないですが、多くの人の安全で安心できる生活を支えている谷止工とその補修を実施した事例について、ご紹介したいと思います。
谷止工はこんな形でひっそりとたたずんでいます。
谷止工にはいろんな形がありますが、山の中にある不安定な土砂をおさえて流出を防いだり、沢の勾配を緩くしたりして災害の発生を抑制しています。
あまり目立ちませんが、いろいろなところにこの谷止工はあり、山の中で「ひっそり」と活躍しています。
近年の日本では、様々なインフラ施設が経年劣化し、老朽化しています。
それは、普段の生活では目立ちにくい、谷止工も同じです。
林務課では、建設から年数がたった谷止工について、構造上問題ないかの調査を行い、補修などの対応が必要な谷止工については、順次補修、補強、新規施設の建設などで対応しています。
今回は昭和47年に建設された谷止工の補強の事例をご紹介したいと思います。
この谷止工は本体自体にはひび割れなどの破損は見られませんでしたが、谷止工下部に水による洗堀で大きな穴が確認できました。
また、側壁側にははずれたコンクリートも確認できました。
すぐにこの谷止工が大きく壊れ、大規模な土砂流出を引き起こす可能性は高くはありませんが長い目で見たときにこの谷止工を補強し、下流への影響を抑える必要があります。
そこで今回はこの下部にあいた穴を埋め、谷止工の壊れた部分を補強する工事を行いました。
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