信州森林づくり応援ネットワーク

あなたにちょうどいい森林との付き合い方を探す場所、それが「信州・森林づくり応援ネットワーク」です。楽しみ方を発見すれば、森林との距離はグッと縮まりますよ。信州には、森や山などの自然に魅了されている多くの人がいます。そんな人々が、きっかけのほしいあなた、つながりを求めているあなた、スキルアップしてみたいあなたをご案内します。信州の木を使った取組の話題もありますよ。

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伐った木材の行き先を確認~森林・林業セミナー~

長野県林業総合センター指導部です。

林業総合センターでは林業に従事されている方や、森林・林業に深い興味や関心を持っている人を対象として、年間30日間の「森林・林業セミナー」を実施しています。
10月13日の研修では、山で育てた木を販売している木材市場と様々な木材を利用している現場を訪れてきました。
長野県内には6箇所の木材市場があり、山から伐られた木を集めて、木材を欲しい人たちに売り渡す仕事をしています。今回は、県内最大の取扱量を誇る安曇野市の中信木材センターを訪問してきました。
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中信木材センターは、地元である松本平をはじめとする中信地域で伐採された木材を中心に取り扱っており、県下に多いカラマツや、松本平に多いアカマツ、建築材として高い価値があるヒノキをはじめ、北安曇地域に多い広葉樹など多くの樹種が持ち込まれてきます。
今回の視察見学では、持ち込まれた材が市場で取引できる状態にするまでの様子を見学してきました。
特に、皆さんの注目を集めていたのが、入荷した木材をサイズ別に仕分けする自動選別機。
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木造住宅では柱や梁、土台など様々な場所に木材が使われていますが、サイズがばらばらだと困るため、出来るだけ同じ規格の木材が必要です。一方で、入荷してくる木材は何本もの木を伐採し、太さもバラバラです。
しかし、適当に並べ替えてしまうと、持ち込んだ人の木材がどこに行ったのかわからなくなり、売り上げを入荷した人にお返しすることが出来ません。
そこで、持ち込まれた木材は所有者別に自動選別機へ入れて、どの人の木材はどのような木が何本あったのかを記録しておき、サイズ別に木材を販売した後で、持ち込んだ木材に見合ったお金を支払っています。
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今回の研修生の中には、実際にこの市場へ木材を持ち込んだという人もいましたが、その後の流れまでは知りませんでした。

中信木材センターでの視察見学を終えた午後は、安曇野市から伊那市へと移動し、「使えない木はない」として、本当に様々な木材で家具や建具を作るという有賀建具店を訪問しました。
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有賀建具店では、住宅の周りに多くの木材を並べて自然に乾燥させ、2~5年かけて家具や建具として使える材料として仕上げたのちに、製品に加工します。
こうして仕上げた家具を前にした家の中でお話しをお伺いしましたが、木にはそれぞれ個性があり、色や木目などでその個性を主張している様子を見せてもらいました。
しかし、有賀さんに言わせるとその個性も木材同士で並べてみると、時間が経つうちに優しく混ざり合ってほどよい調和が生まれるとのことで、木材のおもしろさを存分に語っていただきました。
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家の中には製品見本がいくつか並んでいますが、材料となる木材は家の周りで乾燥しているとのことで、家の外に回って木材を眺めていると、
「その木・・わかりますか?」「プラタナスですよ」と有賀さん。
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写真の真ん中から下がプラタナスとのことでした。

公園の緑化木や街路樹として知られるプラタナスですが、太くなりすぎて切られてしまうこともあり、そういう木を購入して活用しているとのこと。
有賀さんによれば、プラタナスも木目も良く、比較的素直な木なので使いやすいですよとのこと。
残念ながら、今回見せてもらったプラタナスはまだ天然乾燥の途中とのことでしたが、公園でしかみられないような木でも、上手に加工して美しい家具や建具にしてしまう有賀さんの姿に皆さん感動していました。

〈本件に関するお問い合わせ先〉
林業総合センター指導部
TEL:0263-52-0600
FAX:0263-51-1311
メール:ringyosogo@pref.nagano.lg.jp

 

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