信州森林づくり応援ネットワーク

あなたにちょうどいい森林との付き合い方を探す場所、それが「信州・森林づくり応援ネットワーク」です。楽しみ方を発見すれば、森林との距離はグッと縮まりますよ。信州には、森や山などの自然に魅了されている多くの人がいます。そんな人々が、きっかけのほしいあなた、つながりを求めているあなた、スキルアップしてみたいあなたをご案内します。信州の木を使った取組の話題もありますよ。

長野県魅力発信ブログ > 信州森林づくり応援ネットワーク > 林業総合センター > 皆伐造林地の調査にドローンが活躍しています

皆伐造林地の調査にドローンが活躍しています

長野県林業総合センター指導部です。

戦後に植栽した樹木が近年大きく成長し、資源として利用できる時期を迎え、これまで主体的に行われてきた間伐ではなく、育てた木をまとめて収穫する皆伐も行われるようになってきました。
皆伐は、木材の収穫に最適であるだけでなく、県内にほとんどなくなってしまった次世代の若い森林を作っていくという点でも重要なことです。しかし、一時的に樹木が失われ、災害等の危険が高まる可能性があるため、皆伐後はできるだけ早く森林へ回復させることが求められます。
そこで、林業総合センターでも育林部を中心として皆伐地の森林の回復状況を調査しており、現場の状況を知るため、私もその調査地に同行してきました。

01ドローン
 

 

 

 

 

 

 

 

この皆伐跡地では、伐採翌春にスギの苗木を植えてありますが、植えたばかりの小さな苗木は、広い森の中でどのように育っているかは、歩き回らない限りわかりません。
そんな時に聴き慣れない音が聞こえてきたので、ふと上を見上げると一台のドローンが飛んできました。
何をしているのかを聞いてみると、地上10mの高さで、森の様子を撮影しているとのこと。
どんな写真が撮れたのか?と、後日見せていただくと、下のように空から見た地表の様子がわかりました。
植えたスギの木が判別でき、写真の下の方には、皆伐を行ったときに利用しなかった枝葉が積まれた「地拵え」の痕も見られます。また、よく見てみると、スギ以外の樹木が育っている様子などが鮮明に写っていました。
02撮影写真
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

写真では10mの高さから撮影した写真の一部だけを紹介していますが、ドローンの撮影は、かなり広い範囲を飛びながら空撮できるので、短時間でかなり広い範囲をカバーすることができ、写真をつなぎ合わせて解析すれば、植えた樹木の成長や天然更新したその他の樹木の様子も把握することができます。

これまでの森林調査では、実際に山を歩いて植えた木の状態を確認していましたが、広範囲を網羅するのはなかなか大変です。
今回も森の中を歩いて、植えた木の生育状況を確認しましたが、ドローンでの撮影に比べると時間も汗もたくさん必要です。

03植栽風景
 

 

 

 

 

 

 

 

とはいえ、ドローンで撮影してしまえばすべてがわかるというわけではなく、やはり現場で調べることも重要です。
私がお邪魔した時には、現場の環境を丁寧に調べるため、育林部の研究員だけでなく、共同で研究している(国研)森林総合研究所の研究員と一緒に植生や土壌の調査を行っていました。
04調査風景
 

 

 

 

 

 

 

 

ドローンのような最新鋭の機械を使えば広範囲の植生を短時間に把握することはできるようになりますが、写真では上空から見えるものしか判読できないため、土の中の様子や、草の下に隠れている植物などを調べることはできません。

林業総合センターの育林部では、最新の機械を有効に使いながら、皆伐地の森林の回復状況を調査し、健全な森林が持続的に維持されていくことを目指して、研究を進めています。

〈本件に関するお問い合わせ先〉
長野県林業総合センター指導部
TEL:0263-52-0600
FAX:0263-51-1311
メール:ringyosogo@pref.nagano.lg.jp

LINEで送る

このブログのトップへ