2013.08.12 [ わたしたちの仕事 ]
より乾いた木質チップを届けるための取り組み!
かもしか@林務課です。
チップボイラを普及するために、忘れてはいけないのは
チップ自体の質を一定にして供給する ということです。
具体的にはチップに含まれる水分をいかに下げるかということが重要です。
チップに水分があると何が良くないかというと、
・チップは重さで売られるため、湿っていると水を余計に売っていることになる
(ユーザー様の負担)
・湿っているとボイラーの燃焼温度が上がらない。(ユーザー様の負担)
・ボイラーの不具合の原因になる。(ユーザー様の負担)
と、ユーザー様の「使い続ける気力」をそいでしまいます。
こんなことが無いように私たちは今、水分30%以下(以下「M30」。
M=moisture)のチップを作ることを目指しています。
なぜM30なのかと言うと、現行のチップボイラがM35以下のチップを推奨している
ので、少し余裕を見てM30としました。
この図はチップの水分を示した模式図です。
木は伐採したすぐ後は、左側のように水分を多く含んでいます。スギの木はM50を
超えることもあります。
ところが佐久で主に切り出されるカラマツは比較的に水分を含まない木であり、
水分を飛ばせばM30を作ることもできそうです。
乾燥させるために他の所ではチップにしてから、風を送ったり、専用の施設で
乾かしたりするところもあるようですが、
佐久は晴天率が高いので、私たちは極力エネルギーを使わないよう、
切り出した木材をしばらく林地に置いて水分を飛ばしてからM30チップにする
ということが可能かどうか、実験することにしました。
次回以降、その試みを紹介します。
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