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【浅間山情報(令和2年7月1日現在)】どこまで登れるの?山麓の観光地への影響は?

こんにちは。商工観光課のまっさんです。

令和2年6月25日15時、浅間山の噴火警戒レベルが1(活火山であることに留意)から2(火口周辺規制)に引き上げられました全国ニュース等でも流れたので、驚かれた方も多いのではないでしょうか。

今回は、タイトルにあるような「結局今はどこまで登れるの?」「山麓の観光地への影響は?」「そもそも噴火警戒レベルって何?」という疑問に対して、7月1日現在の情報をお伝えします。

 


1.浅間山の火山監視体制について

浅間山は日本を代表する活火山であり、長い歴史の中で、時には大きな噴火を繰り返してきました。そのため、噴火に対する備えもいち早く実施されており、日本で最初に火山観測所が設置されるなど、国内で最も監視体制が整えられた山の一つです。火山活動の監視や火山情報の発表は、気象庁の火山監視・警報センターで24時間体制で行われています。

※参考:浅間山 観測点配置図(気象庁HPより)

 


2.「噴火警戒レベル2(火口周辺規制)」ってどんなレベル?

気象庁から引用すると、噴火警戒レベルとは『火山活動の状況に応じて「警戒が必要な範囲」と防災機関や住民等の「とるべき防災対応」を5段階に区分して発表する指標』です。

現在の浅間山は、警戒範囲としては2段階目にあたる「火口周辺について警戒が必要」なレベルとなります。

そのため、山頂火口からおおむね2kmの範囲では、弾道を描いて飛散する大きな噴石や火砕流に警戒が必要です。

浅間山の噴火警戒レベルは近年、レベル1~3の間で推移してきました。(気象庁「浅間山で発表した噴火警報・予報」を元に作成)

直近では、令和元年8月7日に山頂火口で小規模噴火が発生し、一時的に噴火警戒レベルが3となったものの、同11月にはレベル1まで引き下げられていました。

 


3.山麓での観光に影響は?小諸や軽井沢、御代田、佐久のあたりは大丈夫?

前述のように、現在は「山頂火口の周辺」で噴火に対する警戒が必要です。しかし、山麓の居住地や観光地、商業施設等に影響はありません。

また、登山口周辺の宿泊施設等であっても、火口から4km以上離れた場所にあり、平常通りご利用いただけます。立入規制が実施される区域内に宿泊施設等は存在しません。

そのため、今回の噴火警戒レベル引き上げの影響を受けるのは登山者のみとなりますので、生活や観光は通常どおり行っていただくことが可能です。

以下の図のように、警戒が必要な範囲は限定的です。(6月25日の気象庁浅間山の火山活動解説資料より)

 


4.今は登山できるの?どこまで楽しめる?

日本百名山の一つである浅間山は、もちろん登山の名所であり、初級~中級者でも手軽に活火山の雄大なカルデラを楽しめるなど、魅力の多い山です。

登山口は、天狗温泉浅間山荘近くから入山する「火山館コース」と、高峰高原 車坂峠から入山する「黒斑(くろふ)コース」の2種類ありますが、噴火警戒レベル2の場合、いずれから登った場合でも「賽の河原(さいのかわら)分岐」までは登山可能です。

以下の登山マップ(小諸市のマップを元に追記)のように、噴火警戒レベル2になると「賽の河原分岐」の場所に立入禁止看板・ロープが設置され、賽の河原~「前掛山」山頂までの登山道への立入規制が行われます。

「賽の河原分岐」立入規制のイメージ(写真は2018年のものです)

したがって現在、浅間山の山頂火口に最も接近できる「前掛山」山頂までは登山できないものの、例えば以下のような楽しみ方などは可能です。(ブログは、いずれも噴火警戒レベル2の時の登山情報です。ご参考)

  • 「火山館コース登山口」から登り、「かもしか平」や「湯の平口分岐」から切り立った「トーミの頭」を見るなど、アルペンムードを満喫する。運が良ければカモシカとも出会える。「Jバンド」の麓では、浅間山や断崖絶壁の外輪山に囲まれる絶景を楽しむ。

2018年登山シーズンの幕開け!浅間山開きで春の山岳遭難防止啓発活動

  • 「黒斑コース登山口」から登り、手軽に往復3時間ほどで行ける「黒斑山」まで登山する。「トーミの頭」の大迫力の絶壁や、眼前に迫る浅間山を楽しめる。

黒斑山に登り、星景写真を撮ってきました!!

  • 「黒斑コース登山口」から登り、「黒斑山」~「鋸岳」まで外輪山の稜線を通って、Jバンドから湯の平へ下る周遊登山。進むほどに大きく迫る浅間山や、変化に富んだ登山を楽しめる。

浅間山を見ながら車坂峠~黒斑山~鋸岳~Jバンド~湯の平・草すべり~車坂峠と周回しました!!

 


5.登山する際は何に気を付ければいい?

登山される方は以下にご留意の上、登山してください。

  • 必ず「登山計画書」を作成し、提出してください。
  • 浅間山の周辺施設では、登山者向けにヘルメットを無償で貸し出していますので、活用してください。
    ※自然保護と遭難防止対策の拠点として小諸市が設置している火山館のほか、各登山口にある宿泊施設等で用意があります。

  • 噴煙の増加や地鳴りなどが発生した場合は速やかに下山し、状況によっては登山道にあるシェルターに避難してください。
  • 噴火警戒レベルの最新情報を、気象庁の防災情報ページでご確認ください。
  • 噴火警戒レベルごとに入山できる登山コースの範囲を、小諸市HP「浅間山登山のご案内」でご確認ください。

 


佐久地域振興局 商工観光課
0267-63-3157

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