林務課です。
林務課が平成23年度より行っている「小さくてもキラリと光る取組み」の平成25年度事例を紹介します。
第1回目は、「野生鳥獣被害対策(対策チーム)について」です。
1 背景
平成19年度に、「野生鳥獣の農林業被害の軽減、人身事故回避」を図るた
め、各地方事務所毎に「野生鳥獣被害対策チーム」(以下「対策チーム」
と言う)が結成されました。
長野地域においても、林務課長を班長に、農政課、農業改良普及センター
の3課所が連携し対策チームが結成され、以来、「野生鳥獣に負けない集落
づくり」を基本方針として、被害集落等に対し研修会等の現地活動を行って
まいりました。
地道な活動ではありますが、各被害集落の被害軽減が図られるよう、実際
に地域で対策に取り組む被害集落(農家の方など)の皆さんの「わかりやす
さ」に重点を置いて、説明資料を作成し、活用してきました。
2 取組み内容
被害集落の農家の皆さん以外にも、希望のあった集落の皆さん、市町村や
農業協同組合等の指導的立場にある方々等に対し、下記の内容で取り組みを
行っています。
■ 広報用資料の作成
獣種ごとに特徴と対策を分かりやすくまとめた、獣種別のチラシ「みんな
で守ろう!おらほの集落!」を作成し、説明会や研修会で活用しました。ま
た、見た目で分かりやすい「侵入防止柵見本」を制作し研修会で活用しまし
た。
■研修会用パワーポイント(PP)の作成
集落からの要請に応じて、鳥獣害の歴史、被害の見分け方、それぞれに応
じた対策などを説明しました。
被害集落等での研修会で活用しました。
■担当者研修の実施
被害集落支援のためには、まず市町村・農協担当職員の理解からというこ
とで、年度当初に対策チーム主催で担当者研修会を開催しました。
■侵入防止柵への指導、展示圃の設置
県に設けられた「野生鳥獣被害対策支援チーム」と連携して、侵入防止柵
設置の事前調査・指導の実施、また、平成25年度は昨年に引き続き展示圃
(坂城町)を設け、より効果的かつ経済的な防除方法の確立に向け取組んで
いるほか、突破されやすい既設の侵入防止柵等(平成25年度は千曲市)の簡
易改良技術の開発に協力しました。
■環境整備への協力
環境整備による被害軽減対策のひとつである「緩衝帯整備」に協力しまし
た。(地域へ出向いてのお手伝い)
■捕獲対策(狩猟免許の取得等)
捕獲による被害軽減をめざし、狩猟免許の取得のPRおよび、新規にわな
猟免許を取得した新規被害農家の方々への技術指導(フォローアップ講座)
を開催しました。
このブログへの取材依頼や情報提供、ご意見・ご要望はこちら
長野地域振興局 総務管理課
TEL:026-234-9500
FAX:026-234-9504