みなさまごきげんよう。林務課のYZ&wです!!
長野市立鬼無里小学校では、毎年学校林のスギを子どもたちがノコギリで伐り倒して運び出す、という活動を行っています
この間伐材は、学校まで運ばれて、子どもたちが薪にします。そして、学校にある薪ストーブの冬の間の燃料になります。
森林を育てながら間伐材を木質バイオマスとして利用する!!サスティナブルの見本のような活動ですね~
↑ お洒落な鬼無里小学校の薪ストーブ。玄関ホールがすごく暖かいのです
さて、6月9日に森林体験活動が行われるということで、YZ&wの師弟コンビが間伐実習のお手伝いに現場へ向かいました
子どもたちは、45分かけて学校林までかなりの急な林道を歩いて登ってきます
(もちろん引率の先生方も!お疲れさまです!! すみません!筆者は軽トラで先に行って草刈りをしておりました)
まず、少年団の発足会が行われました。6年生の団長さん(児童会長さん)から、「森林の大切さを考えながら、仲間と協力して作業したい」と力強い挨拶がありました
全校児童18名!一体感というか、先生方も含めて家族のような雰囲気を感じました。(筆者の個人的な感想です)
筆者は、長野市森林いのしか対策課のYさんとBグループを担当させていただきました
さっそく、3グループに分かれて事前に決めてあったスギの伐採に取り掛かります🌲
(いきなり伐り始めたように見えますが、安全な作業を行うために、伐倒方向をチェックしたり、引っ張るためのロープを高いところに取り付けたり、かなり慎重に準備しました)
実は、鬼無里小学校のみなさんが使っているノコギリは、おなじみ長野県森林づくり県民税(森林税)を活用した「学校林等利活用促進事業」の支援により購入したものです。このように、森林税は大変有効に活用されています
🐸ちなみに、直径20cm以上の木の場合、原則的には下の図のように伐倒方向側に受け口を作ってから、「つる」を残しつつ反対側に追い口を作り、くさびを打ち込んで伐倒します。
(厚生労働省 チェーンソーによる伐木等作業の安全に関するガイドラインより)
素晴らしい受け口ができたので、反対側から追い口を入れていきます
鬼無里小学校の子どもたちは、他の子に譲ってあげる気持ちや、低学年の子に気を配る気持ちがあって、いっしょに活動させてもらって、とても幸せな気持ちになりましたね
追い口が完成しました。いよいよくさびを打ち込んで木を倒します。
子どもたちには、安全な場所からロープでスギの木を引っ張ってもらいます。
(安全のため、図のように伐倒方向とは別の方向からロープを引っ張る形になっています)
無事、狙った方向に倒れました
もう少し「つる」を残したほうが良かったかも??
みんなで協力して、とても安全に伐倒することができました
伐っただけでは、終わりじゃないんですね~
林道に停めてある軽トラックまで運ばなければなりません
長いままでは重すぎるということで、およそ120cmに「玉切り」します
玉切りしたスギ材をみんなで協力して運びます
軽トラまで運んだらすぐに戻ってきて、他の子を助けてくれていました。
これを自然にできている鬼無里小学校の子どもたち。控えめに言って感動ものです
軽トラ積載完了!
終わりの会。全員ケガも無く、スムーズに活動ができました!何よりですね
帰り路は、長野市森林いのしか対策課の(森林インストラクター)K係長からの色々な植物について興味深い解説を聞きながら下りました
ヤマウルシ、ウド、コシアブラから始まって、
ホオノキ、ガマズミ、クロモジ、ダンコウバイ、ウワミズザクラ、ミツバ、クサギ、ゴマキ、ウツギ・・・(他にもたくさんあったのですが、筆者は覚えきれてなかった~)
葉っぱを利用する、実が食べられる、特徴的な匂い・香りがするなど、K係長のお話しに子どもたちは興味深々丸 実を食べたり、葉っぱや茎のにおいをかいだりしていました
無事、林道の入口に到着しました
おつかれさまでした!!
次は、みどりの少年団地区交流集会でお会いするのが楽しみです
薪づくりを頑張ってくださいね!!
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