はじめまして、農地整備課のソルトリバーです。
現在、善光寺川中島平用水の「左右岸分水施設改修工事」を担当しています。
善光寺川中島平用水は、その名のとおり善光寺平と川中島平の約1,450haの農地にかんがい用水を送る基幹的な農業用水路です。
この水路は、犀川の小田切ダムにおいて発電用水として使われ、その後放流された水を取水していますが、長野市安茂里小市地籍までは国道19号の犀川反対側の山の中をトンネルで通過しているため、水路が流れていることはあまり知られていません。
安茂里小市周辺の住宅地に近づいたところで、善光寺平方面と川中島平方面へ分岐しており、この分岐点が「左右岸分水施設」です。小田切ダムから分水施設までの水路トンネルは昭和30年代に完成されたもので、築造されてから約50~60年経過しており、コンクリートのクラック(亀裂のこと)が多数発生しています。
天井部分のクラック↓ 側壁部分のクラック↓
平成22年度改修工事↓ 平成23年度改修工事↓
このため平成20年から5年間の計画で水路トンネルを改修していますが、工事期間中は農業用水を断水することになるため、農家の皆さん、地域の皆さんへは大変ご迷惑をおかけしております。
また、断水を行うと用水路の中にいる魚などが窒息してしまうため、断水を行う前には、用水路内の魚等を犀川へ戻してあげるなど環境への配慮をさせていただいています。
分水施設の工事は来年3月まで続きますが、今年度の工事で当初予定した区間の改修がひとまず完了となります。
今後も農業用水として、また、地域用水として、善光寺平・川中島平を潤してほしいと願っています。
このブログや記事に関するお問い合わせ窓口
長野地域振興局 総務管理課
TEL:026-234-9500
FAX:026-234-9504