こんにちは、林務課のでこぴんです。
本格的な暑さが続き、夏の訪れを感じますね。夏といえば梅雨や台風、線状降水帯などによる集中豪雨
がニュースになることが珍しくありません。長野県内でも豪雨などで、土砂崩れや地すべりなどの山地災害が起こる可能性があります。
長野県では、県民の皆さんの防災意識を高め、災害へ備えるために5月20日から6月30日まで令和7年度山地災害防止キャンペーンを開催しています。この機会に山地災害について一緒に考えてみましょう!
山地災害といえば、「山崩れ」、「地すべり」、「土石流」がよくあげられます。それぞれどんな特徴があるのでしょうか。
「山崩れ」は豪雨や融雪
により、水が地中にしみ込んだり、地震などにより山の斜面が突然崩れ落ちる現象です。急斜面で軟弱な地盤のところ、山の斜面に亀裂や湧き水があるところ、水の集まりやすい斜面地形などで起こりやすいです。
「地すべり」は地下水などの影響により、粘土質の土をすべり面として山の斜面がゆっくり移動する現象です。粘土化した土があるところ、山の斜面に亀裂や段差がみられるところなどで起こりやすいです。
「土石流」は山の斜面から崩れた土砂・石などが、大雨などによって水と一緒に一気に下流に押し流される現象です。傾斜が急でたくさんの土砂があるところ、上流が荒れているところなどで起こりやすいです。
山地災害が起こるとき、危険信号と思われる変化があります。豪雨や地震が発生したときは、特に次の8つに注意しましょう
- 川がにごり、木の枝などが混ざり始めたとき
- 雨が降り続いているのに川の水位が下がったとき
- 山の木が傾いたり斜面に亀裂が走ったとき
- 山の斜面から石が複数転がり落ちてきたとき
- 今までかれたことのない湧き水が止まったとき
- 湧き水の量が急に増えたとき
- 普段澄んでいる沢や井戸の水がにごってきたとき
- 地鳴りの音が聞こえてきたとき
危険を感じたり、役場などから連絡があったときは早めに指定された場所へ避難し、災害の危険がある場所には近づかないようにしましょう。
山地災害防止キャンペーンを通じて山地災害について少しでも興味を持っていただければ幸いです。長野地域振興局では、庁舎1階県民ホールに啓発パネルを展示していますので是非ご覧ください!パネルには山地災害の復旧工事や予防工事の写真も掲載しています。さらに、6月30日までの平日午前10時に当キャンペーンの庁内放送が流れます。お越しの際は耳を傾けてみてください。
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