みなさんごきげんよう!林務課のwです。
今回は、長野森林組合のやる気に満ち溢れた若手職員のみなさんの現地研修にお邪魔してまいりました
現場は、高山村牧地区にある個人の方のスギ・カラマツ林🌲で、先進的なICT(情報通信技術)を森林整備に活用する方法を研修しました。
(1)正確な測量
森林整備は面積で補助金を算定する仕組みになっているので、正確な測量が求められます!
現在は人力で現地を測量しているのですが、森林は広いし平坦なところばかりではありません。大変な時間と労力が必要です
そこで、GNSS(※)を利用してさらに正確な測量ができることを研修しました
※GNSS(Global Navigation Satellite System)とは、GPSをはじめとする世界中の衛星測位システムの総称。
受信機の部分。
こんなにコンパクトなのに、世界中の衛星測位システムの電波をキャッチすることができます。さらに、通常のスマホと連携して、データを見ることができます
←みなさん興味深々です!!
これまでの方法では、2人以上必要だった測量が、1人でもできることになります
上空に障害物がない状態で受信すると、なんと1.8cmの精度。みなさんから、「お~!」とどよめきが起こりました
(2)正確な材積の把握
該当の森林から取れる木材の量を把握していないと、所有者さんにどれくらい利益が出るか説明できません
森林内のすべての木の太さや樹高を測ればよいのですが、それは現実的ではありません
そこで、例えば100平方メートルの区画を決め、そこに生えている木の調査を行い、全体の面積をかけて全体の木材の量を推測するという方法が行われています。(プロット調査により全体の木材量を把握する方法)
最新の技術では、森林の上空からドローンで詳細な空中写真を撮影することで、スギやカラマツ🌲の本数、樹高を正確に把握できることが紹介されました
森林組合連合会の実演では、ドローンに事前にルート設定がしてあって、離陸させるだけで勝手に写真を撮影して戻ってくるということでした
TOKYO2020オリンピック開会式でもドローンが大活躍していましたが、今やドローンは手動で操縦するものではなくなっていました
2秒に1回撮影してきた写真を専用のソフトで合成し、森林の詳細な立体写真を作成します。
それを解析することで、この森林の木材材積量を推定することができるのです。どれだけ便利になっていくんだろう
いつも現場で一緒になる若いみなさんが、真剣に新しい技術を習得しようとしている姿をみて、非常に頼もしく感じました
これからますます長野県の森林で活躍してください!!また、現場でお会いするのが楽しみです~
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