2020.11.16 [ 長野地域の【暮らし】長野地域振興局 ]
長野地域に住もう!(移住・二地域居住のすゝめ Part8) 坂城町編
今では、少しずつですが自分でも納得できるものができるようになってきて、口コミでお客さんも増えてきました。おかげで今のところコロナの影響もあまり受けずに済んでいます。
――加工品も作っていらっしゃるんですか?
はい。生食用の果物を作っていると、味は良くても大きさなどで規格外の商品がどうしても出てきます。そういったものを活用しています。また、3年程前に町内にワイナリーができて、ワインの他にりんごのシードルも醸造しており、そこで僕はシードル用りんごの集荷の声掛けをやらせてもらっています。昨年10月の台風19号の際には、町内のりんご農家にも被害があり、何かできないかワイナリースタッフとも相談して、風落りんごを使ったシードルを作りました。それは町のふるさと納税返礼品としても好評でした。
――農家のみなさんが精魂込めてつくったものを、形を変えて加工品として多くの人に買ってもらえるのは嬉しいですね。農作業はずっとご夫婦でやられているんですか?
はい。今はりんごとぶどうで2ヘクタールくらいを経営しています。作業の効率も考えて品種を選んだり工夫しています。販売は農協への出荷もありますが、個人のお客さんへの直接販売や直売所での販売の方が多いです。
坂城のりんごやぶどうって本当に美味しいと思うんです。だけど、その美味しさが多くの人にまだ上手く伝わっていない。だから、美味しいものを美味しい状態でお客さんに届けるために、直接販売や直売所での販売にこだわっています。
「地産地消」と言う言葉もありますが、僕は良い物は地元だけでなくもっと広く伝えていく方が良いと思っているので、地域として付加価値をつけて(ブランド化)、多くの人にPRできたらいいなと思います。
(石間さんの愛情で育ったぶどうとともに・・・めちゃくちゃ色がキレイ!!)
――移住当初は、観光農園をやってみたいと思っていたとお話されていましたが、今もその思いは続いていますか?
観光農園というよりは、今は地域の生産者の交流を深めて、地域全体でりんごやぶどうの果樹の地域ブランド化を図っていけるようになればいいなと思います。今、近くの道の駅の農産物コーナーで販売しているんですけど、そこの責任者の方がとても協力的で、僕の出身の清水市で長野のぶどうを売りたいと話したら、次の日には話をつなげてくれて今日も販売に行ってくれているんです。それで、みかんの時期になったら、こちらでみかんを販売するという形で地域のPRを図っています。それぞれの地域の得意なものを融通しあって広めていければいいなと思います。
――最後に、これから移住を考えている人へのメッセージなどあればお願いします。
僕の場合は、特に長野に住みたいと思って移住をしてきたという訳ではないですが、きっと移住を考える時は、その土地の風景だったり、人だったり、食べ物だったりに魅力を感じて決意するのかなと思います。地域の行事などには積極的に参加して、まずはその地域に溶け込むことが大切だと思います。
――今日は石間さんに面白い話をたくさん聞かせていただきました。これからも地域の農業を盛り上げていってください!!
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