ほっと9(ナイン)ながの 長野で働くスタッフが、長野地域の9つ(ナイン)の市町村の「ホット」な魅力をご紹介!(長野市、須坂市、千曲市、坂城町、小布施町、高山村、信濃町、飯綱町、小川村) 私たちの日々の仕事の話、「ほっと」一息つける癒しの裏話、きっと役に立つ暮らしの豆知識、おすすめ絶品グルメ…などなど、ここでしか出会えない”ながの”のすがたをお見逃しなく!(旧「ほっとスタッフブログながの」)(写真:信濃町 黒姫山の冬)

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善光寺で『観光案内力向上のための研修会』を開催しました!

こんにちは♪商工観光課のP子です(^O^)/

長野地域振興局では「しあわせ信州創造プラン2.0長野地域計画」における地域連携プロジェクトとして、「地域の特長を生かした広域観光」の推進に取組んでいます。

今回は広域観光を担う観光案内所等の職員や案内人の方々の交流・人材育成を図るために、代表的な観光地の一つである善光寺で開催した研修会の様子をご報告したいと思います( ̄▽ ̄)ゞ

心配していたお天気もこの日は快晴!しかし、厳しい寒さです!!

寒い中でしたが、この日は観光に携わる30名の方々にご参加いただきました!

現地研修は善光寺仁王門からスタートです。

ガイドは善光寺を中心に外国人観光客にボランティアガイドをされている「長野SGGクラブ梵鐘の会」の小泉会長と森さんにお願いしました。(長野SGGクラブ梵鐘の会HPはこちら→

私は、以前、長野SGGクラブ梵鐘の会様が自己啓発のために行っている研修会に参加させていただいたことがありますが、会員同士の知識の共有やどのようにしたら外国人観光客に伝わるかなど、非常に熱心に取り組んでいらっしゃる団体です。(長野SGGクラブ梵鐘の会さんの研修の様子はこちら→)

午前中の現地研修は、外国人観光客向けの観光案内について学ぶことが目的です。

日頃、外国人観光客の皆さんへ案内していることを、工夫している表現や対応、外国人観光客の反応を含めながら日本語でガイドしていただきます。参加者の方からの質問も大歓迎!交流を深めることも研修の目的の一つです。

まずは、小泉会長から日頃の取組みや善光寺についての説明です。

参加者の皆さんもメモを取りながら熱心に聞いていました。

★知っておきたい善光寺★

1 善光寺は約1400年前(642年)に本田善光によって創建されました(善光寺縁起)。善光寺というお寺の名前は「善光(よしみつ)の寺」が由来だそうです。

2 ご本尊は日本最古の仏像と言われる一光三尊阿弥陀如来像。絶対秘仏のため、誰も見ることができません!(◎_◎;)

3 御開帳(数えで七年に一度開催)には絶対秘仏のご本尊の分身である「前立本尊」が公開されています。

4 無宗派のお寺で、天台宗の「大勧進」と25院、浄土宗の「大本願」と14坊により支えられています。

5 宗派の別なくすべての人を受け入れるとされており、特に女性に人気。年間参拝客は約700万人!江戸時代から日本で最も人気のあるお寺の一つです。

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善光寺についての説明を聞いた後、私たちは仁王門近くにある善光寺大本願へ向かいました。

善光寺大本願の明照殿には飯田市出身の本田善光が一光三尊阿弥陀如来を背負った像があります。ここでは、この像について善光寺建立までの歴史を含めて説明していただきました。(善光寺大本願善光寺縁起はこちら→

善光寺縁起には、およそ1400年前、廃仏派の手によって難波(現在の大阪)の堀江に投じられていた一光三尊阿弥陀如来様が、通りかかった本田善光に「善光、善光」と呼びかけ、光を放って善光の背中に飛び乗ったというお話がありますが、外国人観光客にその概略を説明する際には「JUMP TO YOSHIMITSU!」とジェスチャーを加えて説明すると、笑いが起きるそうです(笑)

一緒に参加していただいた方から質問が飛び交い、私も初めて知ることが多くてびっくりでした(@_@)

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大本願の見学を終え、仲見世通りを通って善光寺本堂へ向かいます。

この通りには7777枚の石畳が敷かれていると伝えられているそうです。(+_+)

仲見世通り途中にある延命地蔵尊についてもご説明いただきました。

現在の延命地蔵尊のある場所は、300年程前に善光寺本堂があった場所。

『延命』と聞くと現代の感覚では『長寿』を連想しがちですが、この延命地蔵尊は新しく生まれた子を守り、その寿命を延ばしてくださると言われています。

外国人観光客の皆さんへは、これらの説明に加え、『長野県は長寿県』という説明も加えて行っているそうです。

善光寺の歴史だけでなく、日本や長野県についてもたくさん知っていただきたいですね (^_-)-☆

その他、六地蔵山門と鳩字の額など善光寺は見どころがたくさんあります。

意外なところで外国人観光客の方に喜ばれるのが『手水舎』のお作法。”参拝前に身を清めるために手を洗い、口をすすぎ、柄を洗う”という一連のお作法を、みなさん喜んで体験されるそうです。お手水で、最後に柄を洗い流すことについては、次に使う方への日本人の「気配り」と説明するそうです。なるほど!!

本堂前にある大香炉も外国人観光客には大人気!本堂に入る前にお香の煙で心身を清めるとされていますが、煙には病気やケガを治す力もあると言われることから、外国人観光客のみなさんも私たちと同じように煙を体にあてるそうです。私も初詣の際には友達とお香の煙を全身に浴びてきます(笑)。

この日は、お戒壇めぐりもしてきました♪お戒壇めぐりは、ご本尊の安置される瑠璃壇下の真っ暗な回廊を通り、中程に懸かる極楽の錠前を探りあてて、秘仏のご本尊と結縁するというもの。真っ暗な通路を錠前を探しながら歩くのは、大人になってもドキドキする体験!!約45mの通路がとても長く感じます。参加した皆さんも興奮気味に喜んでいらっしゃいました♪真っ暗のため、錠前を触れなかったらどうしようかと思いましたが、無事に触ることができて一安心でした。(^▽^;)

日頃、初詣等で訪れている善光寺ですが、説明を聞きながら見学すると、予定していた2時間の現地研修では物足りないと感じるほどです。見どころ・学ぶところが多く、初めて善光寺を観光するような気分になりました。

長野地域振興局では長野地域の産業や自然、歴史・文化、健康長寿など、地域の強みや長野らしさを地元ガイドや「語り部」の案内とともに「学び」(=交流)ながら圏域内を周遊する「学びツーリズム」を推進しています。

午前中の現地研修は「学びツーリズム」の一例です。いつもと違った角度で善光寺を楽しむことが出来ました♪

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善光寺の現地研修を終えた私たちは、信州善光寺縁起堂永代宿坊淵之坊さんへ。

淵之坊さんで精進料理の昼食です\(^o^)/

昼食をいただきながら、精進料理の説明をお聞きしました。

動物性の食材を使わないということは知っていたのですが、お出汁はカツオ節が使えないため、昆布やキノコなどを使用しているそうです…改めてびっくり(@_@)!!。

また、五葷(ごくん)と呼ばれるネギ類などに分類される野菜も禁忌とされているとのこと。

禁忌とされる食材が多いにも関わらず、どのお料理も素材を生かしたおいしいお味で、みなさん喜んでいらっしゃいました♪

食事のあとは淵之坊の若麻績享則住職による善光寺縁起の絵解きの解説です。

ご住職のお話はとても面白く、プロジェクターを使用した分かりやすいご説明です。

善光寺縁起とは…善光寺の御本尊一光三尊阿弥陀如来様がインドでお生まれになり、百済国を経て日本へ伝わり、善光寺が建立されるまでの歴史をあらわした物語のこと。(淵之坊善光寺縁起についてはこちら→

フムフムとご住職の解説を聞きながら、午前中の現地研修の復習をすることができました♪貴重な体験です。

淵之坊さんには「善光寺縁起」を絵にした掛幅絵が数組あり、最も古いものは室町時代の作品で県宝に指定されているそうです。

(こちらの絵解き、拝観をご希望される方は、淵之坊さんへお電話かメールでお問い合わせください。淵之坊さんのHPはこちら→

ご住職による善光寺縁起の絵解き解説の後は、グループに分かれて意見・情報交換会。

観光案内の取組みや外国人観光客の状況、人気のスポットや情報について話し合っていただきました。

1時間半を予定していた意見・情報交換会もあっという間。

たくさんのご意見や質問が飛び交い、予想以上の盛上り!!

私も現場の方の生の声を聴くことができ、とても勉強になりました。

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今回の研修で、各地で活躍される観光業務に携わる方々の交流・連携のお手伝いが出来ればと思うと共に、より多くのみなさんに長野地域へ訪れてほしいと改めて感じました。

研修でご協力いただいた長野SGGクラブ梵鐘の会様、善光寺事務局様、信州善光寺縁起堂永代宿坊淵之坊様をはじめ、寒い中、積極的にご参加いただいた観光業務に携わる地域の皆様、ありがとうございました。

見どころ満載の善光寺へ是非、皆様もお出かけください!\(^o^)/

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