2014.12.10 [ 長野地域の【農業】 ]
農大の特別公開講座を開催しました
農業大学校のお魚です。
農業大学校では、26年度からNPO法人産学連携推進機構理事長 妹尾堅一郎氏、新日本有限責任監査法人CSR推進部長 大久保和孝氏、農業生産法人(株)サラダボウル社長田中進氏の3名を客員教授に委嘱し、農業大学校のイメージアップと農業に関する最新知識の普及を目的として客員教授を講師に「農業大学校特別公開講座」を開催しています。11月28日に「農業大学校特別公開講座」第2弾を開催しました。大久保客員教授×田中客員教授(コラボ)による「強い農業経営者をつくる!」と題して、お二人のご講演と出席者参加型の対談講座でした。
金融業界から11年前に農業へ転身をして、今や日本を代表する農業経営者となっている田中先生からは、強い農業経営現場を作るためには、ヒューマン・リソース・マネイジメントがカギであるとお話がありました。自身の農業への想い、それを具体的にカタチにする、農業現場への落とし込み、そして、強い農業現場を作るための10のファクターの話を会社での実践、経験を交えてお話がありました。
日本を代表する監査法人のシニアパートナーである大久保先生からは、農業が地域を変えていくには、ブランディングと財務管理がカギであるとお話がありました。①事業計画を作る(想いをカタチにする、儲ける仕組みを作る)、②関係がないと思ってきたことをどれだけ「自分事」・自分に取り込むことができるか、③生産に対して想いを作ること(モノ作りとは作り手の想いを表現すること)のお話がありました。
お二人の対談は、会場からメールで質問をいただき、それにどしどし答えていくという方式で行いました。60以上の質問メールが来て、大久保氏がメールを見て整理をして質問をするMC役、田中氏が回答者(ゲスト)役で進みました。田中先生は、よくある具体例、失敗例を交え、わかり易い言葉で穏やかに的確に回答をしてくださいました。片や、大久保先生はテンポよく中身の濃い理論を熱く語っていました。今回の「メールで会場から質問を取り、対談する方式」はお二人にとっても初めての方式でしたが、質問は60以上出たこと、お二人の静と動の強烈なキャラクターによる掛け合いが絶妙で参加者の皆さんもお二人の先生の対談に引き込まれていくのがよくわかりました。
農業大学校では、農業大学校のイメージアップと農業に関する最新の知識の普及を目的に「農業大学校特別公開講座」を本年度からスタートしました。来年も3人の客員教授による最新の知識に関する「農業大学校特別公開講座」を開催します。
公開講座ですので、多くの方のご参加をお待ちしています。
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