2012.12.21 [ ろもうマン ]
ろもうマンのくねくね日記 その13
<ろもうマンのくねくね日記>
その13 「こらこら、さ・ぎょ・う・ど・う!の巻」
こんにちは!ろもうマンです。
まさか、ボクのことを、くねくねマンなんて言っている人いないよね。
今日は、伊那市で行われている森林作業道の作設研修の現場に行ってきたよ。
森林作業道といえば、コイツの出番だ!
おーい、作業道こぞう!
・・・
おーい!
「あい。」
どこへ行ってたんだい?ずいぶん探したぞ。
「うしおでローメン食べてた。あーおなかいっぱい。」
じゃあ、さっそく説明して!
「あい、あい。ローメンは、マトンなどの肉や野菜を炒めたものに蒸した太麺をまぜたもので、長野県伊那地域特有の料理・・・」
こらこら、ローメンの説明じゃなくて、作業道!し・ん・り・ん・さ・ぎょ・う・ど・う!
「あい、あい。森林作業道とは林内路網の一種だよ。木材を運搬する比較的小型の林業用機械の通行を想定しているから、林道や林業専用道よりは道幅は狭いんだよ。道路の構造も土工事を主とした簡単なものだよ。」
「聞き飽きているかもしれないけど、森林作業道も山の地形にあわせてくねくねしているから、切土や盛土はより少なくて済むんだよ。切土の高さが低ければ、上の写真のようにほぼ垂直に切土をすることも可能だよ。」
なるほど。垂直でも安定さえしていれば、立木の伐採範囲を小さくできるし、切土法面に雨が直接あたりにくいから、法面侵食がおきにくいんだね!
「あい。上の写真の森林作業道は、道をわざとアップダウンさせる波形線形をつくっているよ。道路が前後より低くなっている箇所で流れてきた雨水を谷側に排水するんだよ。」
「この現場では、雨水を谷側に排水する部分の盛土法面に、丸太を並べて法面を保護しているよ。」
なるほど。現場ごとにいろいろな工夫をしているんだね。しかも、現地で発生した材料を有効に使って!
「今回の現場は、より壊れにくくて効果的な森林作業道をつくれるようになるために、県内の森林組合や林業事業体の皆さんが学んでいる研修の現場なんだよ。」
なるほど。実際に研修生自ら重機を運転して学んでいるんだね。随分実践的な研修だね!
「上の写真は、研修生の皆さんが、簡易貫入試験器を使って路体の強度を調べているところだよ。
5キロのおもりを50センチの落差で落として、路面の貫入量を測ることで、簡単に路面の強度がわかるんだよ。」
なるほど。おもりを落とした回数と貫入量の関係をみればいいんだな。
森林作業道は森林組合や林業事業体が自ら施工することが多いから、より簡易な調査方法が理想的なんだね。
より長期にわたって使える道にするだけでなく、林業機械が木材を積んで通る道だから、通行時の安全性の確保という面でも必要な調査だね!
「あい。道路路面の山側、真ん中、谷側と、なるべく均一にするのがミソだよ。
そして、この試験器は県内の各地方事務所の林務課に備えてあって貸し出しができるんだよ。」
なるほど。ありがとう!作業道こぞう!
・・・えっ、ずんぶん今回は予定調和的な流れで、さらにキャラを増やすことでごまかして、結局、手を抜いているんじゃないかって?
・・・気のせいだよ!
それじゃ、少し早いけど、
メリークリスマス!!
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メール:ringyo@pref.nagano.lg.jp
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