2020.12.03 [ 林業総合センター ]
伐採作業を練習するための装置を導入しました
林業総合センター指導部のぶらた森です
先日、林業総合センターに見慣れない装置が運び込まれてきました
この装置は丸太をまっすぐ立てた状態で固定するための特殊な装置です。
なんでこのようなものを?と思われるかもしれませんが、実は、この装置は伐採作業の安全教育に重要な役割を果たすスグレモノなのです
丸太を立てて何をするのか?と言われれば、これを使って伐採の練習をするのが目的です。
安全に伐採するためには、倒す方向や木の傾き、木の太さ等、様々なことを頭にインプットしたうえで、木に切り込みを入れて倒すことが大切です。また、切り込む際の深さ、角度、方向などもとても重要です。
これらは教本にも細かく書かれていますが、やはり実際の伐採作業を通して学ぶことが大切です。
そこで、この装置を使えば、実際に生えている木で訓練することなく、チェーンソー作業が正確に出来るかどうかを繰り返し練習することができるのです。
装置は、写真で見ると大掛かりな装置に見えますが、実際近くで見ると、比較的コンパクトに作られていました。
演習林内に据え付けた後、早速職員が試し切りに挑戦
導入した装置により木材は自立して立たせることができます
従来の方法は、トビを使って二人がかりで押さえなければいけません
この装置を使えば、一人でも伐採練習をすることが可能になります
さらに、1m程度の短い丸太でも練習ができることから、重い丸太を扱う作業から少しは解放されます。
この装置は、直径40㎝の木まで対応できるので、今後、間伐から主伐へとシフトしていく中で、太い木を切る機会が増えてくる長野県で安全に伐採作業を行うために、欠かすことのできない装置にとなりそうです
実際に試し切りをしてみると、研修等で使用するにあたって気になることも出てきました。
どのような使い方をすれば、研修に有効に使えるのかこれから考えていきたいと思います。
こうした装置をつくっているメーカーはほかにもありますので、林業総合センターでは今年度中にさらに別の装置も導入して、それぞれの装置の特徴をうまく生かして研修等で活用していくことを考えています。
今回導入したような機械を上手に使いながら、安全な講習に努めていきたいと思います。
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