2020.08.24 [ 林業総合センター ]
補講を受講してチェーンソー作業にあたっていますか?
長野県林業総合センター指導部です。
労働安全衛生規則の改正により、令和2年8月1日以降は、新課程と呼ばれる新たな労働安全衛生に関する特別教育を受講しなければ、チェーンソーを用いて行う立木の伐採や造材作業を行ってはならないことになっています。
チェーンソーを動かす際には、所定の安全衛生教育を行わなければならないことは、以前から定められていましたが、今回の改正では、過去に特別教育を受講した方も、令和元年8月から令和2年7月31日までに新課程の一部を省略した「補講」を受講しなければ、令和2年8月1日以降にチェーンソー作業を行ってはいけないことが定められています。
仕事の都合で特別教育を受講したけれど、現在はチェーンソー作業に従事しないという方は良いのですが、「今でもチェーンソーを使って作業を行う」という方は、補講を受けておかなければ、令和2年の8月以降にチェーンソーを使った作業には従事できません。
林業総合センターでは、林業に従事する人を対象として、チェーンソー作業にかかる安全衛生特別教育を実施してきているため、当所で実施した特別教育の修了者を対象とする補講を実施することにしました。
当初は、令和2年の3月から開始する予定にしていましたが、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴って、補講の実施が困難になり、3月から5月中旬まで予定していた補講は中止せざるを得ませんでした。
そこで、充分な感染症予防対策を行い、受講者数を絞ったうえで、5月末から開催しました。
受講者数を絞ったことで参加できない人が増えても困るということで、6月から7月にかけては、長野市、佐久市、飯田市、安曇野市の県下4カ所へ出向き、それぞれの地域で補講を実施させていただきました。
このような形で補講を行うことで、7月末までに374名の方が補講の受講を修了し、8月以降も引き続いてチェーンソーの作業に従事できることとなりました。
日程が合わずに補講の受講が出来なかったと言いう方もおられたことから、8月12日にも補講を行ったほか、9月から10月にかけて、あと3回補講を行うこととしました。
当所でチェーンソーの安全教育を過去に受講された方で、まだ補講を受けていないという方のうち、これからもチェーンソー作業に従事されるという方は、9月8日、9月29日、10月20日に予定している補講を受けていただくことをお勧めします。
補講の受講については、労働基準局からはいつまでに受けなければならないという期限は示されていませんが、補講を受講せずにチェーンソー作業に従事してしまうと、労働安全衛生法違反で、従事した作業員だけでなく、従事させた事業者も罰せられてしまいます。
このようなことから、できるだけ早い時期に補講を受講いただくようにお願いします。
なお、建設業、造園業、電気工事等の業務においてチェーンソーを使用する人につきましては、当所の補講でなく、林業・木材製造業労働災害防止協会(略称:林災防)長野県支部が主催する補講への受講をお願いします。
当センターで実施する補講の受講資格は、当センターが主催した伐木造材講習の受講者に限っておりますが、林災防長野県支部の講習は、林災防の安全衛生教育を受けた人だけでなく、当センターが実施した伐木造材講習の受講者についても参加することができます。
開催場所についても、広い長野県をカバーするため県内各地を巡回しながら補講が行われています。
お近くの会場で補講を受講したいとお考えの方は、林災防長野県支部へお問い合わせください。
<林災防長野県支部への問い合わせ先>
林業・木材製造業労働災害防止協会長野県支部
〒380-0936 長野市岡田町30-16 長野県林業センタービル
TEL:026-227-0327
〈本件に関するお問い合わせ先〉
長野県林業総合センター指導部
TEL:0263-52-0600
FAX:0263-51-1311
メール ringyosogo@pref.nagano.lg.jp
このブログへの取材依頼や情報提供、ご意見・ご要望はこちら
林務部 森林政策課
TEL:026-235-7261
FAX:026-234-0330