2012.11.05 [ 上伊那/森林レポ ]
東京都立葛飾野高等学校1年生が伊那市で森林作業体験
<上伊那の森林レポート>
10月24日(水)から26日(金)の3日間、東京都立葛飾野高校の1年生320名が伊那市を訪れ、森林作業を体験しました。
この活動は高校の「奉仕」科目の一環で、山村地域の自然に触れながら森林環境整備や木材の利用について学ぶことを目的としており、先行する都立北園高校に続き2校目となります。
今年6月に葛飾野高校とNPO法人伊那谷森と人を結ぶ協議会が「森林(もり)の里親協定」を締結したことから上伊那地方事務所としても、積極的に協力しています。
(里親協定の様子はこちら→https://blog.nagano-ken.jp/mori/kamiina_forest/376.html)
まずは1日目の活動です。
伊那市長谷の鹿嶺(かれい)高原で、過去に伐採され林内に残っていた木材を運び出す作業や、遊歩道周辺の除伐作業、ヤマモミジの植栽などを行いました。
標高1,800mとあって、東京から来た生徒さんたちは「寒い!寒い!」を連呼。
それでも、爽やかな秋晴れのお陰で作業の合間には伊那市街地はもちろんのこと、遠くは御嶽山や乗鞍岳、南アルプス甲斐駒ヶ岳や仙丈ヶ岳など、東京では目にすることができない絶景を見ることができました。
遠くの甲斐駒ヶ岳も出迎えてくれました
協力して残材の運び出し作業
ノコギリの使い方がサマになっています
モミジの植樹作業 鍬の使い方も上手だね
2日目、午前中は伊那市ますみヶ丘平地林で林内にある残材や枝の処理を行う班と、近くにある伊那西小学校の通学路の緩衝帯整備(クマ対策)を行う班の2グループに分かれて作業を行いました。
緩衝帯整備では、なぜその作業が必要なのかということを7月に事前学習していましたので、軽くおさらいをしたあと早速作業に取りかかりました。
クマの隠れ場所をなくすため、道沿いの藪を刈り払いました
校長先生も黙々と作業をしています
午後は初めての試みとして、班対抗で丸太運び競争と丸太切り競争を行いました。
丸太を運ぶ、木を切るということがどれだけ大変なことか、身をもって体験してもらおうと企画しましたが、これが思いのほかエキサイト!
丸太運びでは男子はもちろんのこと、女子の力強さにはビックリです。
若い力は図り知れません。
男子も女子も4mのヒノキ(生材です)を肩に担いで猛ダッシュ!!
丸太切りではノコギリを使って10分間でとにかく切りまくる!
終了後、間伐材で作成した記念品を全班にプレゼント
最終日の3日目は、草木染めや炭窯づくり、木工作、薪割り作業などを行いました。
全てが初めて体験することばかりで、午前中だけの2時間では物足りなさも感じたかもしれません。
炭窯づくりや薪割りにも初挑戦
今年が初めてのこの活動は、3日間とも素晴らしい天候に恵まれました。
普段の生活とは全く違った環境での作業に、生徒の皆さんも疲れたのではないでしょうか。
都会にはない大自然の中で体を動かし、大声で笑い、感動する姿がとても印象的でした。
生徒の皆さんが大人になったとき、家族や友達同士でまたこの伊那の地へお越しいただき、違った季節の違った風景を楽しんでいただければと思います。
3日間の作業、お疲れっした!!
上伊那地方事務所林務課からのレポートでした。
※「上伊那の森林レポート」のアーカイブは、上伊那地方事務所林務課のホームページ(URLは以下のとおり)からご覧ください。
http://www.pref.nagano.lg.jp/xtihou/kamiina/rinmu/brogkoshin.htm
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