2020.09.02 [ 林業総合センター ]
森からの発信で伝わる熱意~林業士入門講座~
林業総合センター指導部です
林業総合センターでは、山村地域の重要な産業である林業を核とし、山村地域の活性化を図るための地域のリーダーである林業士を育てるため、地域づくりの考え方や実践事例などを学ぶ「林業士入門講座」を開催しています。
今回は、主に8月22日に開催した講座の様子をお伝えします。
その前に、それまでの活動を2つほど紹介します。
1枚目の写真は、地域で生産された木材に付加価値を付けて有利販売を行う取組みを実践されている先輩林業士さんの現場を訪問し、実際の取組み内容について教えていただいたときのもの。
2枚目の写真は、下の写真のような里山に出かけ、数年前に林業士に認定された若手林業士さんが、子どもたちに森林の面白さを感じてもらうためのプログラムについて教えていただいたときもの。
このような先輩の行動から学ぶことも多いのですが、人の話を見聞きしただけでは、林業士に認定されたとしても実際に行動する人になれるとは限りません。
地域の仲間と一緒に、実際に行動することができて初めて、地域のリーダーといえる存在になれるのではないでしょうか。
そこで、今年度の林業士入門講座では、自分たちが実現してみたい活動の一端を、森の中で動画を撮影し、それをインターネットを介して紹介して、活動への興味関心がどの程度地域の人の心を揺さぶることができるのかを体験してもらおうという試みを実践することにしました。
動画を撮影する舞台に選んだのは、伊那市内の森。
受講生たちの主なフィールドである「森」は、街中のひとにとってみれば、普段は触れることのない空間です。ここを舞台に、受講生が、「森」の中から「森の魅力」を発信することにしました。
そして、映像を届ける先は、長野駅からほど近い県立長野図書館に設置された「信州・学び創造ラボ」。
企画の当日である8月22日、林業士入門講座の受講生は、県立長野図書館とオンラインでつなぐため、まずは伊那市の森へ・・・。
この森で、何ができるかな?と森を歩きながら下見を行い、長野市の会場に居る人たちに魅せるための準備を開始。
一方の長野市の会場では、マスクを着用し間隔をあけて着席するなど、新型コロナウイルス感染防止対策を講じたうえでコーヒーを片手にゆるゆると話し合いをする「ラボ・カフェ」が始まりました。
森の方での準備ができるまでは、自己紹介などをしながら雑談をしていましたが、準備が整ったことを受けて、両者をオンラインで結び、森と長野市を結びました。
森からの映像は、撮影場所やアングルにもこだわって受講生一人一人が考えた内容。受講生が林業士として活躍してみたい内容を軸に、実際に出かけた伊那の森を舞台に、身体を張って渾身の演技で展開します。
アイデアを聴いていた長野に集まったラボの参加者は、IT関係や燃料関係など林業とはちょっと離れた仕事に関わっている人が中心でしたので、最初のうちは遠巻きに見ていましたが、受講生の演技に魅了され、どんどんのめり込んでいきます。
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