2019.08.15 [ 林業総合センター ]
林業のやりがいを感じた高校生林業体験
長野県林業総合センター指導部です。
県内の高校生に林業への興味関心を持ってもらうきっかけになればということで、長野県では2泊3日の高校生林業体験研修を実施しています。
今年度の研修では、7月31日から8月2日までの日程で、将来林業を仕事にしたいと考えている生徒や、木曽町にある長野県林業大学校への進学を考えている生徒など19名が参加してくれました。
研修の最終日には、長野県林業大学校で開催するオープンキャンパスへ参加していただきますが、その前に少しでも林業を理解してもらうことができればと、林業総合センターの構内を活用して実習を中心とした研修を行っています。
林業総合センターの敷地は、周囲が森に囲まれた環境なので、実際の森に入って様々な体験を行う予定でしたが、7月に豚コレラに罹った野生イノシシが塩尻市内で見つかったことで、作業内容を制限せざるを得ませんでした。
豚コレラは、人間には感染しない病気ですが、豚が感染してしまうと死んでしまうという恐ろしい病気です。高校生林業体験研修に参加を予定している生徒の中には、農業高校の生徒さんもいるため、豚コレラのまん延を防ぐことが重要となりました。
とはいえ、せっかく、林業総合センターに来ていただいているので、少しでも森林に触れながら林業の一端を理解してもらおうと、森の土には触れないように作業内容を変更して実施し、写真のようにシートの上を歩いてもらうようにするとともに、作業が終わった後は、毎回消毒槽で足元の消毒を徹底しました。
さらに、高校生林業研修の中で最も人気のあるチェーンソー作業については、普段は森の中で実施していましたが、これも豚コレラの影響を考えて、砂利が敷かれた場所に変更。
豚コレラの影響がほとんどない場所での作業となってしまったことで、木陰が少なくなってしまい、生徒にはちょっと厳しい環境になってしまったのかもしれません。
また、高校生の時にこの研修に参加し、林業大学校へ進学し、卒業後に林業の現場で働き始めて2年半という若い技術者に、山仕事の実演を行っていただきました。
この作業を見学するときも、森に入るのは作業を行った技術者だけにして、生徒さんにはあらかじめ準備しておいたシートの上に並んでもらい、伐採の様子を見学するとともに、普段の仕事などについてお話をいただきました。
こうした研修を通じて、長野県林業大学校を進路のひとつとして考えていただいた生徒さんも多かったようで、研修終了後に、参加していただいた生徒から頂いたアンケートにもこうしたことが多く書かれていました。
豚コレラのまん延防止ということで、若干窮屈になってしまった今年の高校生林業体験研修ですが、森林や林業への魅力を感じて、次世代の森林づくりを盛り上げていただければよいなあと思っています。
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<高校生林業体験研修については>
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