2017.11.20 [ 林業総合センター ]
岐阜から世界へ~森林・林業セミナー岐阜研修~
翌日は、岐阜市の北にある山県市で江戸時代から連綿と山林経営を続けている中原林業の現場へ。
中原林業は、江戸時代中期の享保16年(1731年)から280年にわたって林業一筋で生計を立てており、「植えて、育てて、伐ってまた植える」という、林業の循環が現在まで継続していることが特徴です。
この日も、ご自宅の奥にある所有山林をめぐり、注文があればいつでも収穫する120年生の山から、そろそろ伐り頃となった90年生、間伐途上の50年生、間伐を始めた30年生、下刈りを終えた直後の7年生、まだ下刈りを行っている4年生と半日の視察でこれらの山を次々と案内していただきました。
上の写真は30年生のスギ林での光景ですが、真ん中に残しているのが30年前に皆伐した際に伐り残したもの。
中原さんによれば、「こういう木を残すことで、将来どのような木ができるのかという商品見本になるので、手入れの目標が見える。」「さらに、一番道に近いところの木だけ残すので、注文があれば手間をかけずに販売できる。」とのことで、山に対する熱い思いと、先人が育てた木が誰でも見える状態にすることで、森林を適正に管理している姿を感じ取っていただけたようです。
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