2017.01.19 [ 林業総合センター ]
新年早々のカラマツ林業等研究発表会
長野県の森林に最も多く見られる木・・それはきっとカラマツで間違いありません。
カラマツは、人工林としても広く植えられていますし、上高地や八ヶ岳、浅間山、南アルプスなどの高い山に行けば自生もしていますので、とても身近な樹木の一つといえます。
ところが、カラマツの自生地は宮城県から静岡県にかけてと狭く、全国的に見れば実は珍しい存在です。
長野県内に広く自生しているものの、全国的には珍しいことから、このカラマツをはじめとする長野県の森林・林業を活性化させていくための研究成果を報告するため、カラマツ林業等研究発表会を毎年開催しています。
今年の研究会では、長野県の森林・林業に関する話題が多岐にわたっていることを反映して、カラマツの話題だけでなく、ヒノキ林の施業や、信州の空を舞うイヌワシの話題、森林浴の効果を調べた研究、長野県と提携しているオーストリアにおける建築事情、林業大学校の学生から林業に対する提言と、様々な分野から発表していただきました。
興味深い内容も多く、発表後の質疑応答では、写真のように発表者と参加者との意見交換や参加者からの提案もありました。
最後の演目では、当所の市村所長から「信州カラマツの現状と将来展望(私論)」と題し、信州カラマツがスギよりも高価に取引される有望な木材として注目すべきであり、将来に向けても期待が持てるカラマツは、これから再造林をすすめながら積極的に利用していくことが重要であると、信州カラマツの未来に向けた将来への展望として私論が述べられました。
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