2011.08.09 [ 森林なるほど情報 ]
諏訪湖8個分?
<森林のなるほど情報>
不定期連載のシリーズ第2弾は、森林の持つ様々な「多面的機能」をクローズアップ。
これまでに森林の水源かん養機能と土砂災害防止機能に触れました。
本日は少し横道にそれて、それらの機能を高度に発揮するために実施している「間伐」の実績の分かりやすい表し方についての話題です。
平成20年度から導入されている「長野県森林づくり県民税」(通称:森林税)。
主に、「手入れの遅れた里山の間伐」に森林税が活用されており、昨年度までの3年間で、10,500ヘクタールの間伐が実施されて、着実に森林づくりが進んでいます。
…ところで、この「10,500ヘクタール」という数字。
聞きなれない方には中々ピンときませんよね。
そこで、何とか森林税の成果を分かりやすく県民の皆さんにお伝えしなくてはいけないということで、色々な「例え」を考えているところです。
以下にその一例をお示ししますが、これはあくまでも「仮定」に基づく話題ですので、実際の数字と異なることをご承知おきください。
<その1 あくまで間伐の面積(広さ)で表す>
10,500ヘクタールという数字を、県民の皆さんに馴染みのある「何か」に置き換えようということで考えたのが、諏訪湖8個分。
結構広い面積で間伐を行ったということが伝わりそうです。
でも、諏訪湖にあまり馴染みのない北信地方の人などは「?」となるかもしれません。
そこで、それぞれの地方の市町村の面積と比較してみると、
東信地域は東御市
中信地域は諏訪市
南信地域は天龍村
北信地域は中野市 とほぼ同じ面積になります。
<その2 間伐で伐採した木の長さで表す>
標準的な間伐による木の伐採本数を、ヘクタールあたり500本、木の長さを1本20メートルと仮定します。
そうすると、10,500ヘクタールの間伐で、
20×500×10,500=105,000,000メートル=105,000キロメートル
の長さの木が間伐されたことになります。
この長さは、地球約2.5周分になります。
例えが適当かどうかは別として、「なんだかよく分からないけどすごい」と思っていただけるかもしれません。
<その3 間伐で伐採した木の材積(量)で表す>
2と同じ仮定の下、間伐される木の直径を20センチメートルとすると、間伐される木1本あたりの材積は0.32立方メートルとなります。
そうすると、10,500ヘクタールの間伐で、
0.32×500×10,500=1,680,000立方メートル の量の木が間伐されたことになります。
この量を良く使われる例えで表すと、東京ドーム1.35個分になります。
すごい量だということは伝わりそうです。
<その4 結局写真で表す>
代表的な間伐実施箇所の状況を写真で表すとこちら。
上の写真が間伐前、下の写真が間伐後です。
広さや量がどう、ということよりも、このように写真でその成果をみることが一番分かりやすいのかもしれません…
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林務部森林政策課企画係
TEL:026-235-7261
FAX:026-234-0330
メール:rinsei@pref.nagano.lg.jp
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