こんにちは!計量女子です。
今回のブログは、アクアピア安曇野「サイサイと学ぶ どうなってるの下水道」レポートの続きです。
(↓前回のブログはこちら)
【スタンプラリー問題④水処理棟】
この建物ではある力によって下水の汚れを取りのぞいて、川に流せるようにきれいにしているよ。
さて、下水の汚れをとりのぞく方法は次のうち、どれでしょうか?
1 微生物が汚れを食べてきれいにしてくれる。
2 プロペラのような機械をまわして汚れをとりのぞいている。
3 薬を使って汚れをとりのぞいている。
これから見学する水処理棟は、社会見学や今回のようなイベントでしか入ることはできません。
それでは、どのようにして下水に含まれる細かい汚れをきれいにしているのかを見ていきましょう。
沈砂池(ちんさち)で目に見えるゴミや土砂が取り除かれた下水は最初沈殿池(さいしょちんでんち)へ送られ、ゆっくりと流すことで汚れを沈めます。この時点で約60%の汚れがなくなりますが、まだ細かい汚れが溶け込んでいるため、河川に放流することはできません。
そこで、微生物を大量に含んだ活性汚泥(かっせいおでい)を下水に加え、ブロワー棟から送られる空気を吹き込んで攪拌(かくはん)することで、微生物に下水に含まれた汚れを食べてもらいます。
(酸素を必要とする微生物とそうでない微生物がいるため、攪拌だけのタンクと曝気+攪拌のタンク2種類の区画があります。)
微生物の働きで、下水の汚れはアクアピアに流入した時に比べて約90%が取り除かれます。
反応タンク(生物反応槽)でブロワー棟からの空気を吹き込んで攪拌している様子です。
※余談ですが、気泡が大量に含まれた水は通常の水に比べて比重が軽くなるため、通常は水に浮かぶもの(例えば人間)が反応タンクの水には浮かばなくなります。
ということで、柵で囲われているとはいえ反応タンクを見る時は他の場所以上に緊張します😱
きれいになった下水は最終沈殿池(さいしゅうちんでんち)へ送られ、汚れをたくさん食べて茶褐色の塊になった微生物を沈殿させて上澄水と分離します。
一見すると透明に見える上澄水ですが、まだ菌がいることがあるので、河川の魚や植物に影響がない量の薬剤で消毒して犀川へ放流します。
一番左のビンは、家庭などからアクアピアに流れてきた何も処理していない下水(流入水)です。
いくつもの工程を経て、一番右のビン(放流水)のように放流しても河川に影響がない状態まできれいになります。
アクアピア安曇野の動画(下水がキレイになるまで)を見ると、下水がきれいになっていく様子が分かります。
サイサイとアクアピア職員が分かりやすく説明してくれる、オススメの動画です!
(もはや計量女子ではなく下水女子になった感がありますが、下水処理編はもう少し続きます。)
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