2025.02.18 [ 計量検定所 ]
計量女子の計量検定所日記「50Hzなのかい?60Hzなのかい?どっちなんだい!」
こんにちは!計量女子です。
以前からこのブログにちょいちょい登場していた計量女子の息子(計量高校生)。
この度進学先が決まり、春からは計量専門学校生として新しい街に住むこととなりました。
欲しい家電を入念に検討する計量高校生
どんな家電を購入して新居に持って行くのがいいか検討していたら、最近巷ではあまりお目にかからなくなったあるものをひとつ見つけてしまいました。
ヘルツフリーではない電子レンジ!😲
Hz(ヘルツ)は国際単位系(SI)における周波数のSI組立単位で、生活の中でお目にかかる機会があるとすれば家電の定格周波数(50/60Hz)表示ですね。
日本の家庭でコンセントからとる電気は「交流電流」といって、電流の向きがプラスからマイナス、マイナスからプラスと常に変化しています。
1秒間に変わる電流の波(周波数)が50個なら50Hz、60個なら60Hzです。
他国の交流電流は50Hzか60Hzのどちらかで統一されているようなのですが、我が国は明治時代に関東と関西で異なる規格の発電機を導入した結果、新潟県の糸魚川と静岡県の富士川を境に東は50Hzの交流電流が供給される地域、西は60Hzの交流電流が供給される地域に分かれています。
そして長野県は基本60Hz地域ですが、松本市や安曇野市などの一部に50Hz地域があるということになっています。
最近の家電のほとんどはヘルツフリー対応(定格周波数50-60 Hz とか50/60 Hzと表示されている)なので日本国内どこでも問題なく使えますが、中には電子レンジなど一部の家電で定格周波数が50Hzか60Hz固定のものがあるようなので、周波数が異なる地域に転居する際は注意が必要です。
理由は、家電に内蔵のモーターが不具合を起こして故障したり、最悪の場合は火災の原因になったりすることがあるからだそうです😱
これから引っ越しシーズンを迎え長野県から東へ転居するご家庭もあろうか思いますが、定格周波数が60Hz固定の家電をお持ちの場合は特にご注意ください。
(修理という手もなくはないようですが、買い替えるのが一番手っ取り早いみたいです😭)
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