来て!観て!松本『彩』発見 歴史と伝統の城下町松本。のどかな田園風景安曇野。そびえたつ雄大なアルプス。自然と文化に彩られたまつもと地域の情報を、松本地域の県職員の発見を織り交ぜつつお届けします。 面白いこと新発見、知ってる人にも再発見、何だこれはの珍発見。当たり前だと思っていたことから、ローカルなことまで職員の発信する情報をお楽しみください。

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計量女子の計量検定所日記「ラグビーの22メートルラインが22なのは、なぁぜなぁぜ?」

こんにちは!計量女子です。
今年は4年に一度のラグビーワールドカップ開催年。決勝戦では南アフリカがニュージーランドに12対11で競り勝ち、2大会連続4回目の優勝を果たしました。
…とまあ、世間ではワールドカップイヤーと冬の花園の時期しか話題にならない感のあるラグビーですが、計量女子の第二の故郷飯田では、五郎丸選手ブームの頃どころか「スクール☆ウォーズ」が放送されていた頃よりもっと前からメジャースポーツとしてラグビーは親しまれてきました。

年末~1月初旬にかけて開催される全国高校ラグビー大会(いわゆる「冬の花園」)長野県予選決勝が11月3日に長野Uスタジアムで開催されました。
今年はなんと平成20年(2008年)以来15年ぶりの飯田勢同士の決勝戦。

青いユニフォームは、57大会ぶり2度目の花園出場を目指す飯田OIDE長姫高校。

対する緑と白の縞ユニフォームは、2年ぶり15度目の花園出場を目指す飯田高校です。

前述のように飯田下伊那は昔からラグビーがさかんな土地柄で(1978年のやまびこ国体で飯田市がラグビー会場だったからという説もありますが定かではない)、計量女子の母校はラグビー班があるのは勿論のことクラスマッチ競技にまでラグビーがあるような学校でした。
素人の寄せ集め同然の生徒チームが教職員チームに手玉に取られる姿を「見ちゃおれん😱」と思いながら眺めていたものです。

さて、ラグビーのフィールドには距離ごとにルールと紐づけられるラインが引かれますが、「22メートルライン」という微妙に中途半端な数字のラインがあるのをご存じでしょうか。

フィールド真ん中のライン(ハーフウェイライン)から10メートル離れたラインを10メートルライン、ゴールライン(H型のゴールポストが立っているところ)から22メートル離れたラインを22メートルラインと呼びますが、10メートルときたら次は20メートルラインか25メートルラインだろうと普通は考えてしまいます。
22メートルラインは、なぜ22という中途半端な数字なのか。
これは、ラグビー発祥の地がイギリスであったことに関係しています。

もともとイギリスでは、メートル法ではなくヤードポンド法を使用していました。
そのためラグビーも単位は「10ヤードライン」「25ヤードライン」とヤードを使っていましたが、1960年代にイギリス国内でヤードポンド法からメートル法への切り替えが進んだ結果、1970年台後半に国際ルール上でもメートル法を使用することになりました。

すなわち
10ヤード→9.144メートルなのでヤードをメートルに言い換えてそのまま10メートルラインと呼ぶことにした
25ヤード→22.86メートルなので端数切捨で22メートルラインと呼ぶことにとした

そんな適当なことでいいのかという気が個人的にしなくはないですが、ともかくこのような経過でラグビーフィールドに22メートルラインが誕生したというわけです。

さて、気になる試合の結果ですが、飯田OIDE長姫高校が飯田高校の後半の猛攻をかわして28-24で勝利しました!
飯田OIDE長姫は、飯田工業高校と飯田長姫高校が統合して現在の校名になってから初めての花園出場です🌸
長姫フィフティーンの皆さんおめでとうございます🎉

ラグビーは「〇〇フィフティーン」という呼び名のとおり(7人制ラグビーもありますが)基本は15人で行うスポーツ。
計量女子が高校生の頃はラグビー部を擁する学校が県内にもっとあったのですが、トーナメント表を見ると合同チームを含めて7校しか出場していないという事実に少子化の影響を強く感じました。

今年の飯田高校は、1年生が6人入ってくれた結果、ようやく班員が17人になったとのこと。(つまり、リザーブが2人しかいない状態)
しかも文武両道の校風であるためか、勉学と両立するため練習は週2回位しかできなかったようです。
そんな大変な中でもここまで勝ち上がってきた飯田フィフティーンに大きな拍手👏 👏 👏 を贈ります。
(来年は計量女子にも校歌を歌わせてください)

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