以前、塩尻の狐伝説『玄蕃之丞』についての記事がアップされましたが、
その記事の中でも触れられていた松本平の親分狐の一匹『お夏狐』については、私の地元の山形村と隣の朝日村の境にある横出ヶ崎が伝承の舞台となります。
山形村の上大池地区と朝日村の古見地区の境が横出ヶ崎なのですが、昔から人の交流があったようで道祖神の嫁入り(古見から上大池へ夜の間に霊験あらたかな道祖神をもらってきちゃったというような)伝承もありますが、狐のお夏についても両地区が大切に伝承を守ってきた経緯があります。
この石碑は昭和41年に建てられ、両地区の老人クラブを中心に大切に祀られてきました。また、朝日村の夏祭りの名称は、お夏狐にちなんだ『お夏まつり』として開かれています。
今は横出ヶ崎を形作っていた山が削られてしまったため面影がありませんが、30年ほど前までは緑色に着色したあたりまで山があり、その先端を回るように県道が通って両村の行き来がされていました。
お夏の伝説が生まれた頃とは景色が一変してしまっているのかもしれませんが、皆さんもこの辺で狐を見かけた時はそぉっと見守ってあげてくださいね。(私は20年ほど前にこのあたりで狐を見かけていますよ。)
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