こんにちは、長野県林業総合センター指導部 えむ です。
暑い日が続きますが皆さん体調いかがですか。
日差しの強い暑い日は、特に日陰の有難さを感じます。なかでも木陰の下にいると樹木の有難さを身に染みて感じます。皆さんは森林を身近に感じていますか?
林業総合センターでは昭和48年から、山村地域の重要な産業である林業を核とし、山村地域の活性化を図るための地域リーダーである”長野県林業士”を育てるため、地域づくりの考え方や実践事例などを学ぶ「林業士入門講座」を開催しています。
今年度の講座も中盤に差し掛かりました。今回は講座の様子を皆さんへお伝えしたいと思います。
まずは北アルプス地域での活動です!
先輩林業士さんに案内いただき、北アルプス地域の取組みや課題を教えていただきました。
はじめに北アルプス森とつながる暮らし案内所、通称”もりとくら”に伺いました(写真:木工品)。
”もりとくら”は、地域の林業家、木工家、山主、建築士などが集まり、北アルプスエリアの木々を暮らしに取り入れてもらいたいという想いから誕生した場所です。
まだ立ち上がったばかりですが、拠点へ伺わせていただくと、地元の木工作家さんの作品や1枚から購入可能な広葉樹の板材が販売されていました。「もっと地域の広葉樹材を使ってもらいたい、燃料だけに使うのは勿体ない」という強い想いを感じました。地域の木を買いたい人と使ってもらいたい人をつなぐ場所がもっと色々な地域にあるといいなあと感じました。
次に伺ったのは”山の子むら”です。

山の神の社

木のブランコ
”山の子むら”は大町市街地の東側に位置し、所有者である内山慎三氏により創立された場所です。以前は子どもたちの野外活動施設として営業されていましたが、現在は閉鎖され単発のイベントのみで利用されています。
山の子むらの中に入ってみると、展望台や木のブランコ、キャンプのできる広場や池など1日いても飽きない森の恵みを満喫できる場所でした。
また、新しく林業を始めた方が目標林型を検討する勉強の場としても活用されており、大人から子どもまで色々な目的をもって訪れることのできる場所であることに感銘を受けました。
山の子むらの創設の経緯をお聞きしながら、活用される機会が減ってしまったこの場所を「多くの人に活用され、今後につなげていくためにどうしたら良いのだろう」という課題があることも教えていただきました。
講座を通して知るその地域の課題から、自分の地域の課題解決のヒントを探っていくことは容易ではありませんが、まずは知ることが第一歩だと感じました。
まだまだ講座は続きます。次の地域ではどんなことを知ることができるでしょうか。
このブログへの取材依頼や情報提供、ご意見・ご要望はこちら
松本地域振興局 総務管理課
TEL:0263-40-1955
FAX:0263-47-7821