2016.11.15 [ その他 ]
総合防災訓練が実施されました
農地整備課のM@木曽1年生です。
先日、長野県災害対策本部・木曽地方部・総合防災訓練が実施されまして、私も訓練者のひとりとして木曽地域の防災訓練に参加いたしました。今までも勤務した各所で防災訓練に参加してきましたが、何せ木曽1年生の私には一抹の不安が・・・
訓練の被害想定は、大桑村を中心とした巨大地震で震度は7!、大桑村役場は倒壊、国道19号や主な県道は数か所で土砂崩れなどで通行不能、死者・負傷者多数というものです。他の管内の各町村は6強~6弱の震度との状況も付与されます。(誰だ、こんな激しい想定を立てた奴は!、まああり得ないことではないけれど、絶対に起こって欲しくはありませんね。)
(写真2)私は農地整備課の職員なので「農地整備班員」となります。
県には「長野県・地域防災計画」というものがあって、いざという時の対応が定められていますが、実施は更に地域特性に合わせた計画があります。普段から「誰が、何を、どこで、どうする」かを確認しておくことが大事なのです。
災害対策本部には多種多様な情報や要請があちこちから集中砲火のごとく入ってきますので、情報収集班が受け、内容別に担当する班に情報を伝達します。
県庁からは被害情報を報告せよとの指示ですが、いろんな情報が集中した場合には、その中から何を優先するかを判断することも重要になります。(当然人命が最優先です。)
農業用水などの農地・農業用施設が多少崩れても、それで人命に危機がせまることはそうはありません。
ため池は下流に人家がある場合が多いので、万一決壊したら人命に関わります。(東日本大震災では実際に農業用ため池が地震で決壊してお亡くなりなった方が出ています。)
(写真4)地震が起きた時に、ため池はどうする?
管内は震度6弱以上ですから、マニュアルでは堤高10m以上か貯水量3万トン以上が対象となるので・・・台帳からは2箇所が対象で・・・点検を市町村に依頼して・・・市町村に訓練の伝達したら・・・「担当者はそれどこではないので役場におりません!」とな。
訓練のシナリオですが、実際には当然あり得ることです。そうなったら、課の職員の誰かを点検に派遣しなければなりません。その手続きも訓練の一環です。
(写真5)管内の大きなため池にはハザードマップがあります。(池の名前は伏せてあります。)
点検に向かわせる職員には、ため池台帳からため池の諸元を、どこに被害が出そうかはハザードマップを持たせます。
ここで、問題発生!(これが大事なのよ。)
点検をお願いした職員はわざと木曽1年生、普段ため池は担当外で一言「その池どこにあるの?」地図で位置を示せば「あ~ここね、ところで、道は通れるの?」(実際には充分に想定される状況です。)
そこで、お隣の土木班からの情報を確認するも、普段専門に管理されている方々なので「県道○○○線は○○付近で通行止めです」
今度は班員の私が「それどこ?」(大丈夫か~?)戻って管内図と住宅地図でルートを確認して行動を指示します。
この時大事なのは2次被害の防止です。万一点検に行った職員が余震などで帰ってこれなくなることも想定されます。そのためにも移動ルートをキチンと指示しなくてはなりません。
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