2021.08.16 [ その他 ]
チェーンソー、刈払機を安全に使うための研修会が行われました
木曽地域振興局林務課のMです。
森林作業に使う身近な機械というと、伐採、玉切などに使う「チェーンソー」や、下刈などに使う「刈払機」をイメージされる方も多いと思いますし、実際に使っているという方もおられると思います。でも、こうした機械の手入れや作業の基本を専門家から学んだ上で、使っておられる方は多くないのではないでしょうか。
木曽町日義の「宮の越地域里山整備利用推進協議会」では、「長野県森林づくり県民税」を活用した「県民協働による里山の整備・利用事業」で身近な里山の森林整備を進めており、その取組みの一つとして、地域の住民が安全な森林作業を進めるための「初心者向け刈払機、チェーンソーの安全講習会」を開催しました。
講習会は、8月1日の強い夏の日差しとセミの鳴き声の中、二人の専門家の指導の下、木曽町日義の地域の子どもたちが森林に親しむためのいろいろな活動をしている「わんぱく広場」で行われました。
チェーンソー作業でよく聞く話に「いくらエンジンを回しても、粉状の木くずしか出ず、なかなか切れずに疲れてしまう。」ということがあります。こうした切れない刃では、無駄な体力を使ったり、無理な使い方になって、事故が発生しやすくなります。
そこで、まず切れる刃にするための正しい「目立て(刃を研ぐこと)」を学びました。参加者の皆さんは、講師の指導の下、目立てされた切れる刃で実際の伐倒の練習を行い、その違いをしっかり体験しました。
また、刈払機については、動力をしっかり刃に伝えるために重要なグリースアップ等の日頃の手入れを学びました。
刈払機、チェーンソーの整備方法、基本操作、安全な作業の進め方の説明を聞いた後、実際に丸太を使い、整備したチェーンソーで受け口作りを練習しました。
丸太を伐倒した切り口を参加者全員で観察し、安全に伐倒するために「つる(木を倒す方向・速度を調整するもの)」の重要性を確認するなど、基本に忠実な作業が安全につながることを学べる講習となりました。
身近な作業に潜んでいるリスクをこうした取り組みで着実に減らし、事故が起きないようになってほしいと思います。
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