こんにちは(^▽^)/総務管理・環境課のWです!
いよいよ夏本番で、夏野菜がたくさん食べられる時期になりました。みなさんはどの野菜がお好きですか?
木曽地域の野菜といえば、なんといっても「御嶽はくさい」!A4用紙を少し大きくしたくらいの大きさ(面積)の、自慢の美味しいはくさいです。
はくさいといえば冬のイメージが強いですが、涼しい気候を生かして作られる我らが御嶽はくさいは、夏に収穫されるんです。主な産地は木曽町開田高原と木祖村で、地域の農家の皆さんが丹精込めて作ってくださっています。
今回は、収穫作業の機械化の取組みについてご紹介します。
御嶽はくさいの魅力と農業関係者の方々の試行錯誤が少しでも伝われば幸いです☟☟
1 地域ブランドの秘訣-「直播栽培」
御嶽はくさいの魅力の1つに「直播栽培」があります。直播とは、1つの場所に3粒程度の種を蒔き、途中で間引く栽培方法です。同じ場所で一から育てることでしっかり根付き、より丈夫で品質のよいはくさいが育ちます。この育て方はとても手間がかかるため、現在は育苗栽培(別に苗を育ててから植える)をするはくさい農家が多くなっていますが、御嶽はくさいは直播が主流です。御嶽はくさいは時間と真心がこもった結晶なのです。
1つ1つ大切に育てられています
2 御嶽はくさい農業の課題
しかし、農業人口の減少や高齢化により、栽培にかかる手間は深刻な問題になりつつあります。御嶽はくさい農家の平均年齢は60代で、体力的に70代で引退する方もめずらしくないそうです。
御嶽はくさい栽培には作業性や労働力が喫緊の課題となっています。
そこで、その課題の対策として、一番労力のかかる収穫作業に機械を導入したらどうか…?ということで、先日関係者の方々の間で収穫機械を実演する現地検討会が行われました。
3 収穫実演
Wも検討会を見学させていただきました。検討会当日に見た、あたり一面のはくさい畑。ご協力いただいたのは木曽町開田高原西野のはくさいほ場です。
関係者の方々から2で記載した課題や機械の性能等をお聞きした後、早速収穫機械のデモンストレーションへ!
今回見せていただいた機械がこちら。ヤンマーアグリジャパン株式会社開発の「はくさい収穫機HH1400」です。
収穫作業は運転者1名、機上での選別・調製者2~4名程度で行い、収穫者同士の密接な連携が重要になります。運転席では、切断の高さや狭持ベルト・搬送ベルトの速度の調節やはくさいが詰まった時の除去等様々な操作ができます。
主な流れは①引抜き→②切断・搬送→③選別・調製・箱詰めの3段階です。
①引抜き
狭持ベルトではくさいを掴んで引抜きます。するするとはくさいが引き上げられていく様子はとても気持ちのよいものでした。現場には「お~」という感嘆の声。
②切断・搬送
引抜いた姿勢のまま機上へ運びます。運転席からも刈り取り部の搬送状態を確認しながら作業ができます。テンポよくはくさいが運ばれていく様は、工場のラインのようでした。
③選別・調製・箱詰め
運ばれてきたはくさいの形を調製し、箱詰めしていきます。慣れやコツが必要に見えましたがさすが農家の皆さま。連携技が見事でした。
無事実演が終了。見つけた課題を踏まえ、前向きに検討していきたいとのことでした。
ブランド力を支えてきた農家の方々の努力と、機械による効率性とを組み合わせ、より未来志向の御嶽はくさい栽培ができることを願っています。
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