2012.03.27 [ カテゴリーなし ]
木祖村の炭焼き
木曽製炭振興協議会が木曽地方事務所と共催して、「炭焼き研修会」を開催しました。
木炭には、炭窯の炭化を終わらせて消火後に窯から取り出す「黒炭」と、炭化した炭がまだ燃焼している状態で炭窯から取り出して消火する「白炭」があります。
今回は昨年度「地域発元気づくり支援金」を活用して整備した木祖村の炭窯を使って白炭を焼く研修を、3月13日、14日の2日間にわたって行い、郡内各地で炭を焼いている方や、林業関係者など15名が参加しました。
今回の炭材には、材が比較的硬いアカシアの木を使います。
まず、太さに応じて2から4つ割にして炭材を作成します。
次に、炭材を炭窯の中に立て込みます。
炭窯に隙間なく炭材を立て込んだら、耐火煉瓦や粘土を使って焚口を作ります。
焚口に火を入れて1時間ほど口焚きし、炭窯を加熱します。
しばらくすると、熱により炭材が熱分解を始めます。
酸素がこのまま供給されていると灰になってしまうので、焚口や煙突の調整を行って酸素の供給量を加減します。
翌日、口焚きを始めてから約18時間後、焚口を拡げて空気を送り窯の中の可燃ガスを燃焼させます。
この精錬を行うことで、炭を燃やしたときに煙や一酸化炭素などの発生がなくなります。
炭窯の前の自在に掻き出し棒をかけて、下の方から燃えている炭を掻きだします。
炭窯の前は、燃焼している熱で熱くなるため、前に垂らしている布で、掻き出し作業を行っている方に熱が伝わるのを防いでいます。
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