木曽地域振興局林務課です。
木曽町日義の宮の越地域では、「宮の越地区里山整備利用協議会(以下、協議会)」を設立し、「長野県森林づくり県民税(以下、森林税)」を活用して地域の里山の整備と利活用を進めています。
協議会では、森林税を子供が森林に親しむ活動にも活用しています。
協議会の地元の日義小中学校は、総合学習の「日義学」などで地域の自然、歴史等の様々なことを学んでおり、協議会でも、地域の子供たちに森林に親しんでもらうために、連携して体験学習などを行いました。
里山の機能を知ろう
地域振興局林務課も協議会に協力し、体験学習のプロローグとして、森林の多様な機能や森林整備の必要性、林業の産業としての課題などの出前授業を行いました。
松本地域で広がっているマツ枯れ被害についての質問などもあり、子供たちが、普段目にしている風景の中の森林の姿に関心を持ってくれていることがよくわかりました。
樹木の伐倒を見学
つづいて現在整備を進めている「南宮神社」周辺の森林で、間伐現場の見学をしました。樹高15mを超える大きな木を安全に伐採する様子を見て、木に登ってワイヤーを設置する作業には、「なんで簡単に登れるの」という声が聞こえたり、チェーンソーで伐られ大きな音を立てて倒れる際には、歓声が上がるなど、普段目にしない光景の連続で子供たちにとって楽しい経験になったようです。
自分の「樹」に名札をつける
また、「南宮神社」の周辺の森林では、子供たちがそれぞれ自分の「樹」を決めて、樹木名を調べ、木曽産のヒノキ板で作った名札を設置しました。
名札には、子供たちのこれまで学校や宮の越の里山で聞いたり、体験したりしたことへの思いが一つ一つ書き込まれています。これからこの場所を訪れて名札を見てくれる人たちにこの思いが伝わるといいなあと思っています。
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