木曽地域振興局林務課 Yです。
山の木々が白い綿帽子をかぶり、家では「こたつ」から離れにくい季節がやってきました。
樹木も成長を休んでいるこの時期、間伐や枝打ちなどの森林作業の適期でもあります。
12月12日、木曽町日義の里山で「木曽林業研究グループ連絡協議会」、「木曽林業士会」、 「宮の越地域里山整備利用推進協議会」の主催で間伐作業を安全に行うための講習会が開催されました。
この研修会は、「長野県森林づくり県民税」を活用した里山整備利用リーダー育成事業を利用しています。
今回の研修の主な目的は、伐倒した木が近くの木に引っかかってしまう「かかり木」を作らないこと、「かかり木」になってしまった場合は簡易な機材を使って安全に処理する方法を学ぶことでした。
「かかり木を発生させない伐倒」で「安全作業」
まず、講師から、『「かかり木」になれば、事故の危険性が非常に高くなるので、「かかり木になりにくい方向」に「確実に木を倒す」という基本を守って伐倒を行うことが大切』というお話をいただきました。
参加者全員で、「事故を防ぐにはその原因を発生させない」ということを再確認しました。
かかり木は、機材を使って安全に処理を
昼食は、主催者が用意してくれた豚汁。冷えた身体をしっかり温めて、午後の作業に入りました。
午前の講義に引き続き、安全な伐倒作業の基本や、ワイヤーロープを使って木をけん引する「チルホール」の使用方法等を確認した後、わざとかかり木にした胸高直径30cmのヒノキで、かかり木の処理を実習しました。
作業に当たって、講師からは『作業時は「指差し呼称」を徹底し、注意をそらさないことが大切』ということが強調されました。作業を勝手に省略して進めたり、作業中に注意力が低下することで、事故の発生率がグンと上がるそうです。
「基本に基づいた丁寧な作業」、「指さし呼称」は、そうしたヒューマンエラーを減らすためにとても効果的だということが確認できました。
「上方よーし」、「周りよーし」などの「指差し呼称」で作業を確認しながら、チルホールで引くなどして、かかり木処理の実習を行いました。
今回の研修が、事故のない安全な作業に役立ってくれることを期待しています。
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