い~な 上伊那 2つのアルプスと天竜川からなる伊那谷の北部に位置し、雄大な自然に囲まれた上伊那地域。 この地域の自然、食、歴史や地域のがんばる人々など、私たち職員が見つけ、感じた上伊那の魅力と地域の活力を発信します。

い~な 上伊那

2つのアルプスと天竜川からなる伊那谷の北部に位置し、雄大な自然に囲まれた上伊那地域。 この地域の自然、食、歴史や地域のがんばる人々など、私たち職員が見つけ、感じた上伊那の魅力と地域の活力を発信します。

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梅咲く頃 【井月さんのこころ105】

井月さんのこころ シリーズ その105

 あの3.11から4年の月日が流れました。

 東北復興支援のために岩手県大船渡に赴いている農地整備課のT主査も2年間の任期を無事に終えて、昨日の異動内示で北信地方事務所へ戻ることになりました。被災地における厳しい環境下での長期間に亘る御労苦にねぎらいの言葉を贈りたいと思います。

 T主査が担当した大船渡市三陸町吉浜の圃場整備された水田を見下ろす丘には、石川啄木が詠んだ浜薔薇(はまなす)の歌碑が立っています。この歌は、啄木が函館日日新聞遊軍記者時代にいた北海道の浜辺を詠んだものだそうですが、旧制盛岡中学時代に修学旅行で訪れたことがあることから、80回忌の平成3年に吉浜に建立されたのだそうです。

04石碑 潮かをる北の浜辺の

    砂山のかの浜薔薇よ

       今年も咲けるや    石川啄木

 明治三陸地震(1896年)の大津波の教訓を基に住民が高台移転を済ませていたために、今回の津波で失われた人命が1名のみであった「奇跡の吉浜地区」の記事は、こちらです。

がんばれ!東北。

2013.12.07 初時雨の頃【井月さんのこころ38】 

 

 10日(火)みんなで支える森林づくり上伊那地域会議の今年度3回目の会議を開催し、長野県森林づくり県民税(森林税)の今年度実績見込みと来年度事業計画等について、10名の委員の皆様方からご意見をいただきました。

 会議の冒頭で、北安曇地方事務所管内で「森林組合の補助金不適正需給及び当該補助金に係る県の不適切な事務処理」が行われていたことについて、お詫びを申し上げました。県では現在、全容解明に向けて徹底した調査と再発防止策の構築を行っており、信頼回復に努めてまいることとしております。

 同じく10日(火)伊那路・木曽路広域観光連携会議「観光懇談会」が駒ヶ根市の「アイパルいなん」で開催されました。この懇談会は平成23年度から開催され、今回が4回目になります。上下伊那、木曽の3広域の観光関係事業者、行政関係者等100名余りが参加する広域連携と情報交換の場です。JTB総合研究所 主任研究員 河野まゆ子氏から「御嶽山噴火災害を受けて 火山、土砂災害等に対する観光危機管理の取組み」について、演習を含めた講演が行なわれ、自治体における地域防災計画でカバーできていない観光危機管理の重要性について認識を新たにいたしました。詳細は、昨日の記事をご覧ください。

 11日(水)平成26年度の農事功労表彰「緑白綬有効章」を受章された伊那市の春日照夫さん(82歳)と中日農業賞「農林水産大臣賞」を受賞された箕輪町の柴勇一郎さん(27歳)が、それぞれ報告におみえになられました。

 春日さんは、四季咲き品種と夏場の地中冷却技術の導入で上伊那地域におけるアルストロメリア切花専作経営を確立された花卉栽培の先駆者。花の鮮度保持のため湿式縦箱輸送への切替を発案した当時の思い出を熱く語っておられました。

 柴さんは、受精卵移植による和牛繁殖・酪農・ヨーグルト加工により上伊那地域のブランド発信に取り組みながら研修生の受け入れもされている青年農業者。上伊那農業高校の研修生2名を連れてみえられ、農業の将来性を熱く語り、後進育成へも意欲を燃やしておられます。

 お二方には、これからも上伊那農業の発展に益々ご尽力いただきたいと思います。

CIMG6124 (598x800) 三寒四温でも着実に季節は進み、梅の蕾も膨らんできました。「花の兄」とも呼ばれ、美しさと香りを兼ね備えた梅の花が咲き誇る季節がやってきます。井月さんが梅の花を詠んだ句は、遡回その52でたくさん紹介しました。

  2014.03.15 花のように【井月さんのこころ52】

 ほかにも………

  誰が門ややみに匂ひの梅白し  井月

 この句の評釈について、井上井月研究者である竹入弘元氏の「井月の魅力 その俳句鑑賞」(ほおずき書籍)から引用させていただくと・・・、

 この句は暗い夜道を歩いている時の感じ。誰の家の門であろうか。闇に漂って来る梅が香、よく見るとほのかに花が白く咲いている。

 万葉集では、今を盛りの梅花、それも白梅が多い。花を見、匂いを感じ、実を食べるが、平安時代になると、特に香に注目する。「春の夜のやみはあやなし梅の花色こそ見えね香やはかくるる 凡河内躬恒」。

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