い~な 上伊那 2つのアルプスと天竜川からなる伊那谷の北部に位置し、雄大な自然に囲まれた上伊那地域。 この地域の自然、食、歴史や地域のがんばる人々など、私たち職員が見つけ、感じた上伊那の魅力と地域の活力を発信します。

い~な 上伊那

2つのアルプスと天竜川からなる伊那谷の北部に位置し、雄大な自然に囲まれた上伊那地域。 この地域の自然、食、歴史や地域のがんばる人々など、私たち職員が見つけ、感じた上伊那の魅力と地域の活力を発信します。

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梅雨明けの頃 【井月さんのこころ70】

井月さんのこころ シリーズ その70

 巨大な台風8号に刺激された梅雨前線は、9日に南木曽町梨子沢を襲い、発生した大規模な土石流で、中学1年生の男子生徒が死亡し、住宅など37棟が全半壊するなどの大きな被害が発生してしまいました。

 亡くなられました榑沼海斗くんの御冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された皆様方にお見舞いを申し上げます。

  いふ事の汗にまぎるる涙かな  井月

  この句の評釈について、井上井月研究者である竹入弘元氏の「井月の魅力 その俳句鑑賞」(ほおずき書籍)から引用させていただくと・・・、

  追悼の句。詞書に、「千草子の愛児を先立給しを悼」とある。昔は新生児の死亡率が高く、平均寿命を低くしていた。井月は訪問先で、誕生があれば祝句を、不幸があると追悼の句を捧げる。新作でなく、旧句をその場にあうように改作してもいる。心の交流を詩歌で行なうことは万葉集以来の伝統で案外詩歌の本来の姿だ。この句真実味があってよい。   (汗・夏)

  7月21日が平年の梅雨明けですが、関東甲信地方は昨年より16日遅く22日に梅雨明けが宣言されました。

  朝露のままで手向けん蓮の花  井月

  この句についても、竹入弘元先生の評釈を引用させていただくと・・・、

   「白斎追善集に」という注がある。美しく咲いた蓮の花に朝露置いてみずみずしい。このままそっと切って霊前に手向けよう。この句の碑が一九八八年長岡市柿町広西寺に建立された。      「曙を客の込みあふ蓮見かな 井月」は、寺院かどこか、池に咲く蓮の花見に曙から人が押しかける。  (蓮・夏)

  JR飯田線伊那北駅にほど近い街中の線路沿いに蓮の花が咲いていました。  

白蓮01

   アジサイ寺として有名な伊那市西春近の感應山深妙寺の前庭にも綺麗な蓮が咲いていました。

 ところで、「虎が雨」について、前回その69遡回その17で紹介しました。

 陰暦五月二十八日、曽我兄弟は、富士の裾野で父の仇工藤祐経を討ちましたが、捕らえられて兄十郎祐成はこの日殺されました。兄の愛人大磯の遊女「虎御前」がその死を悲しんで流した涙が雨となって降るというのが「虎が雨」

 そしてここ感應山深妙寺は、その討たれた工藤祐経の子「犬房丸」に因むお寺で、境内には、工藤親子の慰霊碑が建立されており、次のような説明が添えられています。  

  源頼朝の家臣工藤祐經は、建久4年(1193)曾我兄弟に討たれました。祐經の子犬房丸は、曾我五郎の顔を扇で打ってしまいます。その罪で、すでに工藤氏(後に地名の小井弖小出氏を名乗る)の所領がある伊那春近領に流されました。若干9歳の犬房丸は同族で、小出の地頭である、工藤氏に保護される身となりました。

                                       【曾我物語・小井弖工藤文書・当山犬房丸由来書】

 犬房丸は、その頃密教を宗旨とする当山に帰依されます。成長された犬房丸は、地頭である工藤氏の外護を戴き当山本堂を再建されました。住持は、大檀那犬房丸祐時の赦免を願い護摩を焚き祈祷されます。しかし、建保元年(1213)29歳で他界されました。 

                                           【当山犬房丸由来書・当山過去帳】

 当山の犬房丸の位牌は放射性炭素年代測定の結果600年程前の松材に紅殻で書かれています。位牌には「感應院殿唐木前但州大守深圓俊光大居士」とあります。 

                                        【当山犬房丸位牌】 

 さて、二週間ぶりの「井月さんのこころ」です。

 この間の主なできごとを振り返ります。

 13日(日)上伊那消防協会主催による伝統ある第56回上伊那消防ポンプ操法大会・第31回上伊那消防ラッパ吹奏大会が飯島町で開催されました。

 ポンプ車操法とラッパ吹奏は辰野町消防団が、小型ポンプ操法は宮田村消防団が優勝し、27日(日)信州山の日に北アルプスの麓、大町市で開催される県大会へ出場することになりました。 

 同日11時から駒ヶ根市の駒ヶ根キャンプセンターにおいて「森林(もり)の里親協定契約式典」が開催されました。

森林の里親協定(駒ヶ根)001

 

 「信州の山新世紀元年」を契機として、駒ヶ根市と上伊那地域の企業 アルプス中央信用金庫、中央アルプス観光(株)、塚田理研工業(株)、(株)ヤマウラの四社が、長野県知事の立会いにより、それぞれ「森林の里親契約」を締結しました。 

 19日から25日まで「夏の交通安全やまびこ運動」が行われました。22日(火)朝、伊那インターで交通指導所を開設し、安全運転の啓発を行いました。

 上伊那地方部は、昨年12月26日に中川村で発生した死亡事故以降、ゼロ200日を7月14日に達成し、現在も継続中です。 駒ヶ根市では、6月24日をもってゼロ300日を達成し、伊那警察署管内(伊那市)では、今月28日にゼロ300日を達成すべく取り組んでいます。

   22日(火)長野県議会山岳環境保全議員連盟(宮澤敏文会長)による現地調査が行われました。中川村の「天の中川ジビエ加工組合」におけるジビエ振興や伊那市の南アルプスジオパークの取組などについて、視察いただきました。

 

   同22日(火)午後、伊那谷アグリイノベーション推進機構の第7回シンポジウムが中川文化センターで開催され、テーマ2「長野県と伊那谷地域の食料・エネルギー・水の状況について」講演させていただき、パネルディスカッションにも参加させていただきました。

 テーマ1「食料・水・エネルギーの自給率の動向について」大田武志氏(農林水産省関東農政局整備部長)、テーマ3「森林バイオマスの地域エネルギー利用における課題」岡野哲郎氏(信州大学農学部教授)、テーマ4「食料生産に大きな被害を出す外来雑草のモニタリング」渡邊修氏(信州大学農学部准教授)の講演に続いて、「各地域のエネルギーの取組み状況」について植木達人氏(信州大学農学部教授)の報告がありました。

 その後、岡野哲郎氏を座長に、太田武志氏と私のほか、唐澤信男氏(上伊那森林組合木質バイオマス・エネルギー工場長)、桃崎英司氏(信州大学農学部コーディネーター)が加わって、「伊那谷地域のエネルギーについて」パネルディスカッションが行われました。

 伊那谷は、太陽光、小水力、木質バイオマスのいずれにもポテンシャルが高い地域であり、環境や景観に配慮した再生可能エネルギーの導入を積極的に推進して、農林業の振興を図っていくことの必要性が再確認されました。

 引き続いて行われた交流会では、食料、太陽光、小水力、バイオマスなどのテーブル毎に意見交換が行われました。9月に予定される知事への地方事務所長施策提案に向けて、渡邊修氏から上伊那方式の新たな耕畜連携の創出に繋がりそうな大きなヒントをいただきました。

ネールバス01    

 蓮の花は、泥で根を養い、この上ない清らかな花を咲かせます。

 真水には咲かず、濃い泥水でこそ大輪に咲く蓮の花。御仏の台座は、その蓮の花ですね。

 感應山深妙寺の前庭に咲く蓮の花は、インドのネール首相から仏舎利ととも贈られた「ネール蓮」だそうです。  

ネールバス説明  

  泥深き上にぞ悟る蓮の花  青巒  

  梅雨明けして戻った青空に合歓の花が咲いています。

   合歓の花600

「春日愚良子句集」から 

  こだはるなこだはるなと合歓の花

                   愚良子     

 

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