信州森林づくり応援ネットワーク

あなたにちょうどいい森林との付き合い方を探す場所、それが「信州・森林づくり応援ネットワーク」です。楽しみ方を発見すれば、森林との距離はグッと縮まりますよ。信州には、森や山などの自然に魅了されている多くの人がいます。そんな人々が、きっかけのほしいあなた、つながりを求めているあなた、スキルアップしてみたいあなたをご案内します。信州の木を使った取組の話題もありますよ。

バーチャルリアリティでの伐採体験

長野県林業総合センター指導部です。

林業は、全産業の中でも死亡事故の割合が多いことが問題になっています。中でも、樹木を伐採する作業中の事故が非常に多いため、事故を減らすためにはチェーンソーでの作業を安全に行うことがとても重要です。

こうした取り組みの一つとして、近年普及してきたVR(バーチャルリアリティ)技術を活用して、チェーンソーでの伐採作業を疑似体験できるシミュレータが開発され、今回林業総合センターの会議室に機械一式がやってきたので、体験をすることができました。
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疑似体験といっても、市販されているチェーンソーを改造してシミュレータ用のセンサーを取り付けたもので、伐採するためのバーこそついていないものの、重さや大きさは市販品のとおり。
モニターがついた専用のゴーグルを装着すると、目の前には360°見渡せる仮想空間の森が。
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実際に、チェーンソーを持ってアクセルを握ると、エンジンの音が響き、目の前に見える木にチェーンソーをあてると、機械本体も振動するので、実際の作業に近い感覚。

今回の実演では、長野県林業労働財団で実施している「緑の雇用」研修の講師をお願いしている皆さんや、林業労働財団の職員、当センターの職員が体験しました。
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傍から見ていると、会議室の一角でチェーンソーを握っているだけに見えますが、目の前には実際の立木が見えていることから、臨場感はたっぷり。
今回のシミュレーションの肝は、伐採時に発生した実際の死亡事故を再現しており、実際に倒れるスピードもほぼ一緒にしてあるということ。
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シミュレーションで伐採作業を行っている際に発生する事故の瞬間、首をすくめて、あわててよける人や、

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伐った木が自分の方にずれ落ちてきたため、慌てて大きく後ずさりする人など、自分の身に降りかかってきたかのような疑似体験ができました。
人によっては、疑似体験でありながら、恐ろしい体験にびっくりして、心拍数が高くなってしまった方もいるようです。
私自身も体験してみたところ、まわりに気を取られていて、転がり落ちてきた木に気づかず、気づいた時には目の前を大木が貫通していました。
現実にこんなことがあれば、命がいくつあっても足りませんので、実際に作業に当たる際には十分に注意しなくてはいけないと反省した次第です。

今回の体験は、「緑の雇用」研修で、この資材が使えるかどうかを検討するためにデモンストレーションとして実施しました。
「緑の雇用」の研修素材として、このシミュレータを使用するかどうかは、研修を主催する長野県林業労働財団で検討するとのことですが、林業現場での事故が無くなることを祈るばかりです。
〈本件に関するお問い合わせ先〉
林業総合センター指導部
TEL:0263-52-0600
FAX:0263-51-1311
メール:ringyosogo@pref.nagano.lg.jp

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