2013.10.04 [ わたしたちの仕事 ]
より乾いた木質チップを届けるための取り組み! ~その6~
かもしか@林務課です。
・アカマツの水分の初期値
・カラマツの水分の1ヵ月後
について、ご報告します。
アカマツの試験地を設定した同日、カラマツの土場でも木を
抜き取り、サンプルをとって乾燥させていました。
【アカマツ】
前回御報告したように、伐採仕立ての木は水がしたたる程の
林業業界言葉で「ズブ生」状態でした。
今回の結果は予想を裏切らないものでした。
M52~M62ということは、木材の部分の重さ以上の多くの水を
含んだ木だったということが分かります。どうりで運ぶ時に重い
はずです。
さあ、ここからどれだけ水分を飛ばせるか見ものです。
【カラマツ】
まずはこの画像をご覧ください。
上の画像の黄色の線の辺りの木を今回抜き出して試験に使いました。
試験を始める上で、
・木材の大小
・樹皮がズル剥けになってしまったもの(剥皮)とそれほどでもないもの
・半割とそうでないもの
・積んでおく位置
を「状態」として記録しています。
例えばNo18の「剥皮大中段」は「皮を剥いた、大きな木材で中段
に置いておいたもの」を表します。
これらを踏まえて結果表をご覧ください。
今回、面白い傾向が見えてきました。
・下段は乾燥が進まないこと
・木材の大小にあまり関係がなさそうなこと
科学的には圧倒的にサンプル数が少ないし、まだ1ヶ月目なので、
決して断言できませんが、地面から遠いことが乾燥が進む最も重要な
要因かもしれないのです。この場所は渓流に近いこともあり、下から
湿気が上がっているのかもしれません。
また、剥皮したものが乾燥するのは予想していましたが、反割りも
全てM30代になっているので、乾燥は順調のようです。
やっぱり、実験って面白いですね。
年甲斐も無くワクワクするのは、予想外のことが起こるからでしょう。
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