ほっと9(ナイン)ながの 長野で働くスタッフが、長野地域の9つ(ナイン)の市町村の「ホット」な魅力をご紹介!(長野市、須坂市、千曲市、坂城町、小布施町、高山村、信濃町、飯綱町、小川村) 私たちの日々の仕事の話、「ほっと」一息つける癒しの裏話、きっと役に立つ暮らしの豆知識、おすすめ絶品グルメ…などなど、ここでしか出会えない”ながの”のすがたをお見逃しなく!(旧「ほっとスタッフブログながの」)(写真:千曲市 龍洞院の紅葉))

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長野で働くスタッフが、長野地域の9つ(ナイン)の市町村の「ホット」な魅力をご紹介!(長野市、須坂市、千曲市、坂城町、小布施町、高山村、信濃町、飯綱町、小川村) 私たちの日々の仕事の話、「ほっと」一息つける癒しの裏話、きっと役に立つ暮らしの豆知識、おすすめ絶品グルメ…などなど、ここでしか出会えない”ながの”のすがたをお見逃しなく!(旧「ほっとスタッフブログながの」)(写真:千曲市 龍洞院の紅葉))

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飯綱りんごが繋いだご縁「小さな宿sinra」(企業インタビュー①)

ビールが美味しい季節になってきましたね!

こんにちは、商工観光課のくららです。

 

さて、長野県では「信州いいね!企業インタビュー」と題し、県内で特徴的な取組みをされている事業者さんに

直接お話を伺い、その内容をブログに掲載することで起業や経営のノウハウをこっそり?共有しています。

 

先日、くららは飯綱町で「小さな宿 sinra」を経営している遠藤さんにお話を伺ってきました。

 

このブログでは主に飲食店や旅館・ホテルなどサービス業を営む多くの社長さんたちにお話を伺っていますので、事業を経営されていない方にとっても、「こんなステキな場所が県内にあるんだ!」と思える情報が満載です。ぜひご覧ください☆

(記事はこちらでも見ることができます→ 応援します!サービス産業  By  長野県 )

 

 

(以下、インタビュー風です。)

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飯綱町の静かな山奥に、自然に囲まれた小さな宿があるのをご存じでしょうか。
ふんわりとした優しい雰囲気のご夫婦が、リラクゼーションセラピーマッサージや高原野菜のお食事、そして素敵な笑顔で日々の疲れを癒してくれます。
実はお二人、東京と京都のご出身で、長野県には年1回旅行に来る程度だったそう。縁もゆかりもない飯綱町に移住し、そして創業した経緯についてお伺いしました。

 

 長野 飯綱町sinra1

                手作りの看板がお出迎え

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             お話を伺った遠藤ご夫婦

 

-こんにちは。本日はよろしくお願いします。
(ダイニングにあるりんごの絵、ストラップを見て)何だかりんごが沢山あってとても可愛いですね。お好きなのですか?

大好きです!ここ信州、特に飯綱産のりんごは身が引き締まっていてシャキシャキ、蜜もたっぷりで本当に美味しいですよね。宿のお客さんにも、時期が合えばもぎたてのりんごやそのりんごを使用したジュース、デザートを召し上がっていただくのですが、その美味しさに皆さん驚かれます。
そして、私たちにとってりんごは、ただ「好きな果物」というだけではないんです。ここで宿を始められたのも、りんごのおかげでした。

 

-「りんご」がお2人の飯綱町への移住のきっかけということでしょうか。う~ん、気になりますね。詳しく教えてください!

自然豊かな信州で宿を開こうと物件を探していた頃、佐久から(当時住んでいた)石川県に帰る途中で道に迷ってしまったことがありました。「もう少し先で曲がれば大丈夫?」と思いながら車を走らせていたらどんどん山道に入り込んでしまって…。そこはやはり長野県ですね(汗)
しかし、しばらくすると 飯綱町の直売所に行き着き、“りんご祭り”という旗が出ているのを発見。「大好きなりんごが食べられる!」と2人で興奮し、道に迷ったことも忘れて飛び込みました(笑)そこで地元の農家さんが皮をむいて「サンふじ」を食べさせてくれたのですが、そのりんごの美味しかったこと!!今でも忘れられません。
その後、あの日偶然出会った飯綱町の直売所のすぐ近くに空き物件を見つけて、この場所に住むことを即決しました。実はこの時、既に他の場所で8割方決めかけていた物件があったんです…。でも今思うと、あの直売所で口にした「りんご」がずっと忘れられなかったんですね。

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   宿に泊まりにきたお子さんが送ってくれたりんごの絵

りんごストラップ

             「隠れりんご」を探すのも楽しい

 

-りんごにそんな力があったなんて!!驚きました。
飯綱町でりんごと衝撃的な出会いをされたとのことですが、そもそも宿を始めようと思われたきっかけは何だったのでしょうか。

5年ほど前に自分の人生を考え直す経験をして、心身のバランスを崩したことがきっかけです。
その時は周りの方々に支えていただきながら自然の中でゆっくり過ごしたのですが、温かい人のぬくもりや、自然から無条件に与えられた力によって、心身のバランスが整っていくのを感じました。そんな中で、いつしかこのお世話になった方たちに「感謝の気持ちをお返ししたい」と強く思うようになったんです。
自分が癒される場所で、自分の好きなことをしながら、感謝の気持ちをお伝えできる場所をつくりたい…。そうして思いついたのが日常の喧騒を離れることができる”癒し”に特化した大人のための小さな宿でした。
また、2人とも旅することが大好きだったので、全国各地のホテルや旅館、ペンションを泊まり歩いた経験も生きていると思います。皆で楽しく食べたり飲んだりすることも大好きなので、食の面でも自然と役立つことが多く、そういう面でも宿というのは自分の能力が十分に発揮できる事業だと今更ながら実感しています。

 

-なるほど。まわりの人への感謝の気持ちやご自身の経験が、この宿には表れているんですね。
しかし実際に“起業する”というのは大変な覚悟が必要だと思うのですが、迷いはなかったのですか?

ありませんでした。2人とも経営の経験はなかったのですが、「宿を開きたい」と思った瞬間迷う暇もなく動き始めていましたね! 困ったことがあれば、近所の農家さんや加入している商工会、観光協会の知り合いに助けて頂きながら、今年ようやく3年目を迎えることが出来ました。
今も起業したことに対する後悔は全くありませんし、むしろ起業しないで後悔すると思ったらもっと怖い…。好きなことでしたら苦しいことも乗り越えられますし、そもそも迷いや後悔が生じるならそれまでの気持ちなんだと思いますよ。

 

-おぉ、力強いお言葉です!ここの宿は特に都会に住む女性客から人気があるとのことですが、お客様をおもてなしする中で大切にしていることはありますか?

「お客様に気持ちよくゆっくり過ごしていただくこと」を一番大切にしています。都会の方たちは知らず知らずのうちに疲れやストレスを溜めてしまいがちなので、とにかくこの宿では日常を忘れ、よく休んでほしいと思います。実際に「いつも眠れないのに今日は嘘のようにぐっすり寝られたよ~」とおっしゃって下さる方もいて、そのスッキリとしたお顔を見た瞬間は本当に嬉しいです!
そして、お客様にゆっくりしていただくために、自分たちもゆとりを持って気持ちよく仕事をするように心がけています。自分たちが楽しく仕事をしていれば、お客様も自然とリラックスできると思いますし、反対に無理をしてしまってはその辛さがお客様にも伝わってしまうと思っています。
人気のお食事についても、飯綱町産のお野菜を中心としたシンプルな味付けのものが多いのですが、これって実は自分たちが食べたいもの。その日直売所で美味しそうな野菜を見つけて、こう食べたら美味しいかな?と思って作ってみて、それがお客さんにも喜んでもらえて…。こんなにありがたいことはありません。無理をしないことが、自然とお客さんへのサービスにも繋がっているのかもしれませんね。

ダイニング

 

                  広々としたダイニング

料理2

              野菜たっぷりの料理が女性に人気だ

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

リラクゼーションセラピーマッサージを受けることもできる

-今はお2人で、りんごの栽培をしているともお聞きしました。

そうなんです。近所の方に、りんごが繋いでくれたご縁で飯綱町に移住してきたことをお伝えしたら、「りんごを作ってみないか?」というお話をいただき、今では宿と農家を兼業しています。生産している畑がちょうどその直売所を上がった所にありまして、眺めが良く、とっても気持ちが良い場所なんですよ。長野県の方は驚かれるかもしれませんが、りんごの収穫自体も私たちにとっては“癒し”の作業。白いちっちゃな花をつけていたりんごの木が、秋には真っ赤な実をたわわに実らせる姿を見ると生命の強さを感じ、自分もがんばろうって思えるんです。
時期が合えば宿に泊まった方に収穫体験をしてもらったり、飯綱町を訪れた観光客を招いてりんごパーティーを開いたりして喜んで頂いています。
また、収穫したりんごは農協にも出荷しているので、りんごの生産をすることが収入の安定にも繋がっているかもしれませんね。

 

りんご農園

              りんご農園からの壮大な眺め

 

-宿の経営と農家はどちらも体力仕事のイメージがありますが、お二人から聞くととっても楽しそうに聞こえるので不思議です! 最後に、ご夫婦のこれからの展望を教えてください。

飯綱町の良さをもっともっと多くの人に知って欲しいです。
もともと私たちもこの場所は全く知らなかったですし、あの時道に迷ってりんごを食べていなかったら一生踏み入れることのない土地だったかもしれません。しかし自然と導かれるようにここで宿を開いてみたら、木々の緑がキラキラ輝いていて、空では鳥がさえずり、お野菜・果物は新鮮で色濃く鮮やか、近所の人は穏やかで優しい…。まわりのものすべてが私たちに日々のエネルギーを与えてくれ、飯綱町の魅力にとりつかれてしまいました。
今の人々は忙しさのあまり忘れてしまいがちですが、静かな場所でゆっくりと自分と向き合い、リセットする時間は必ず必要です。この場所は今だからこそ必要とされる所なので、私たちの宿から飯綱町の良さを1人でも多くの人に伝えていきたいと思っています。

 

インスタ

景色

インスタグラムを通じて、日々変化する飯綱の風景を発信している

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以上です。笑顔が素敵なご夫婦に、くららはとっても癒されました

ランチもやっているそうなので、この夏、ぜひ高原を訪れてみてはいかがでしょうか。

 

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小さな宿sinra
〒389-1226 長野県上水内郡飯綱町川上2755-400
TEL 026-219-3304 FAX 026-219-3324

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