ほっと9(ナイン)ながの 長野で働くスタッフが、長野地域の9つ(ナイン)の市町村の「ホット」な魅力をご紹介!(長野市、須坂市、千曲市、坂城町、小布施町、高山村、信濃町、飯綱町、小川村) 私たちの日々の仕事の話、「ほっと」一息つける癒しの裏話、きっと役に立つ暮らしの豆知識、おすすめ絶品グルメ…などなど、ここでしか出会えない”ながの”のすがたをお見逃しなく!(旧「ほっとスタッフブログながの」)(写真:信濃町 黒姫山))

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愛情いっぱい、主婦のごはん 「ゆめママキッチン」(いいね!インタビュー①)

長野県では「信州いいね!企業インタビュー」と題し、県内で特徴的な取り組みをされている事業者さんに直接お話を伺い、その内容をブログなどで発信しています。

ことしの3月末、長野市立長野図書館の向かいに一軒の食堂がオープンしました。

お店の名前は、ゆめママキッチン。子育て中のお母さんたちが集まるゆめサポママ@ながのが運営しています。一体、どんな食堂なのでしょうか?

お店のお料理や、働くお母さんたちのことについて、店長の大口 知子さんにお話を聞いてきました。

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店長の大口 知子さん

-こんにちは。今日はよろしくお願いします。まずは、この食堂を手掛ける「ゆめサポママ@ながの」の活動について紹介してもらえますか?

はい。「ゆめサポママ@ながの」は、2016年の1月に発足しました。子供の夢を応援できるママって素敵だな。それには、ママ自身が夢を持って前向きでいられたら、そんな人が増えていくのではないだろうかという思いから、昨年1年間色々な活動をしてきました。皆さんのやりたいことを実現するためのワークショップやセミナーを開催したり、独自の情報サイトを立ち上げたりしました。

-「ゆめママキッチン」を始めようというお話は、どこから生まれたんですか?

この「あがたまちテラス」という建物の2階に、サンフィットあがたさんという半日型のデイサービス施設があるんですが、その利用者さんのお昼ごはんを提供する食堂が1階にほしいというお話がありまして。この建物をリノベーションされた方に、昨年11月に紹介していただきました。すぐ向かいに図書館がありますし、周辺にオフィスも多いこの場所なら、色々な方に利用してもらえる街のお茶の間のような場所にできるんじゃないかと思い、ここに食堂を出すことを決めました。

-そんな経緯があったんですね。最初のお話から、半年も経たないうちにお店がオープンしたんですね!

そうなんです。超スピードですよね。本当に間に合うのかな?と思いました(笑)。

テーブルや椅子にもこだわった、おしゃれな店内

テーブルや椅子にもこだわった、おしゃれな店内

-お店を立ち上げる際にクラウドファンディングを利用していますよね。使ってみて、どうでしたか?

利用するのは、「ゆめサポママ@ながの」のサイトをつくった時に続いて二度目だったんですが、一度目も二度目もすごく大変でした。でも、おかげさまで活動資金の一部として助けていただきました。そして、単に資金を集めるだけでなく、多くの方からダイレクトに応援していただけるというのがすごく大きいメリットだと思います。お金を頂いている以上中途半端なことはできないという責任感も生まれるし、クラウドファンディングってすごいな、と感じました。

-お店の宣伝としての効果もあったのでしょうか?

はい。今回は事前予約チケットを売るような形で支援を募りました。お店としても、オープン前に一人でも多くの方に知っていただくといった良い効果があったと思っています。チケットを買ってくださったのは大部分が地元の人なんですが、中には東京に住んでいる方が支援してくださって、長野市に住んでいるご両親にチケットを使ってもらうというケースもありました。お店を応援してくれた皆さんに、本当に感謝しています。

-大口さんはこの食堂を始めるまでに、どんなお仕事をしていたんですか?プロフィールには食ライター、レシピ研究家などの色々なお仕事が並んでいますが・・・。

私がライターになったのは、結婚して子供ができてからです。夫が転勤族だったので、見知らぬ土地で子育てをしていました。いま振り返っても、大変な時期でしたね。でもその頃に出会った人たちと関わらせていただいた育児サークルで、育児情報誌をつくろうという活動があったんです。ある時、その活動のことを聞いた雑誌社の方がいらっしゃって、新しく支局をつくるからライターをやってくれる人はいませんかと誘っていただきました。

-周囲のお母さんたちとの活動が、ライターのお仕事につながったんですね。その頃は、長野県に住んでいたのですか?

いいえ、お隣の新潟県に住んでいました。その後に転勤で長野県に引っ越してきたんですが、新潟でのライターの仕事がすごく面白かったので、今度は自分から長野県内の雑誌社に「ライター募集していませんか?月に一本でもいいから書かせてもらえませんか?」とメールをしてみました。幸運なことにたまたまその時期に創刊した雑誌があって、そこで外注ライターとして仕事をさせていただくことになりました。

-レシピ研究家という肩書は、いつ頃ついたんでしょうか?

うーん・・・。専門家ではなく、ただの主婦なんですけどね。お料理すること自体はもともと好きだったので、その当時流行っていたブログに我が家の料理を載せたところ周囲の反応がよく、それで気を良くしまして・・・(笑)。長野県に引っ越してきてからも、定期的にブログに料理を載せていました。そのブログをテレビ番組のディレクターさんがご覧になって、テレビ出演のオファーをいただきました。出演するにあたって何か肩書が必要になったので、そこでレシピ研究家と付けていただいたのが最初ですね。

そんな感じでテレビに出演したんですが、何度か出演させていただいた後に、「こういう人だと思わなかった!来年コメンテーターとしてレギュラーで出演しませんか?」というリアクションをいただきまして、翌年はコメンテーターという形で、月に一回レギュラー出演させていただきました。

-え!コメンテーターでの出演だったんですね!てっきりお料理コーナーの担当かと思いました。

私自身が一番びっくりしました(笑)。普通の主婦なのに、と思って。

-いや、もう普通の主婦さんではないと思います!(笑)

 

-お店の話に戻ります。今日頂いたお昼ごはんも、どこか懐かしい家庭の味がして、すごく美味しかったです。どんなこだわりがあるんでしょうか?

 家庭の味というのは、すごくこだわっている部分ですね。食材は購入するものもありますが、知り合いから頂いたり、自分たちの家の庭からとってきたものを使っています。何か特別に高級な食材を使っている訳ではないんですが、なるべく地域の食材を使って健康的な味にするよう心がけています。

この近くには学生さんも多いですが、一人暮らしだとつい偏った食生活になりがちですからね。週に一回くらい、この食堂でごはんを食べてほしいなと思っています。

看板メニューの「食べるみそ汁定食」(¥500+税)

看板メニューの「食べるみそ汁定食」(¥500+税)

-現在、スタッフさんは何人いるのでしょうか?

キッチンが全員で3人、ホールが6人います。そのメンバーの中でローテーションを回して、普段は3名がお店に立っています。

-皆さん、元々レストランなどでお仕事をしていたんですか?

いえ、みんな本当に素人なんです。学生時代に飲食店でアルバイトの経験があるぐらいですね。ちなみに私はアルバイトの経験もなく、本当にただの主婦です。でも、経験に基づくマニュアルみたいなものが無いからこそ、良い部分もあったりするんです。

毎朝9時から仕込みをするんですが、40食のお昼ごはんに加えて、お弁当やお惣菜の準備もあるので本当に忙しく、終わるのは開店時間ギリギリになります。でも、そんな忙しい中でもみんな楽しいと言って働いてくれます。「こんなに野菜を切れるなんて最高!」って(笑)。それぞれが好きなことができる、いいチャンスをもらえたなって思います。これが「ゆめサポママ@ながの」の実現したかったことの一つでもありますし。私自身も4人家族なんですが、夫と長男が一人暮らし中なので、いまは二男と二人暮らし。料理はたくさん作りたいのに、食べてくれる人がいなかったんです。そんな主婦たちが集まっているから、料理を食べてくれる人がいることが本当に嬉しいんです

-素敵ですね。3月末にオープンしてから、どんな1カ月でしたか?

そうですね・・・。すごく忙しいけど、充実した1カ月でした。お客様から「普段は野菜を食べない子どもが、野菜を食べてくれた」とか「今日の料理は、身体が喜んでいる気がする」なんて言葉を頂くと、とてもありがたい気持ちになりました。たとえ忙しくても、最初の頃の気持ちは忘れずにいたいと思っています。

-今後、このゆめママキッチンをどんなふうにしていきたいですか?

オープンしたばかりなので、まずは色々な方にお店を知ってもらいたいですね。この地域のお茶の間として、みなさんに愛される食堂にしていきたいです。あとは、ママたちの「こんなことやりたい!」の一歩を踏み出すきっかけの場にしてもらいたいと思っています。「ゆめサポママ@ながの」の活動に、各々のやりたいことをグループで話す“妄想会議”というワークショップがあるんですが、それをこの場所で定期的に開催していきたいと思っています。

-では最後に、子育て中のお母さんたちにメッセージをお願いします。

はい。「ゆめサポママ@ながの」という名前は、「夢をサポートできる親になろう」という意味なんです。冒頭にも話したように、ママが幸せで楽しい気持ちだと、子どもにもそれが伝わると思います。親が自分を犠牲にして子育てをしたら、それを見て育つ子どもたちは大人になりたいとは思わないですよね。子どもの夢をサポートするためにも、ママが自分の人生を楽しむことが必要だと思います。

実現できるかどうかに関わらず、夢に向かって前進する姿勢を子どもに見せてあげられるママになってほしい。一緒に夢を追いかける仲間を、私たちは募集しています!

-そのメッセージ、きっと多くのお母さんたちに届くと思います!今日はありがとうございました!

愛情いっぱいの、家庭の味がいただけます

愛情いっぱいの、家庭の味がいただけます

インタビューは以上です。

ゆめママキッチンには、温かいお料理だけではなく、子育て中のお母さんたちに勇気を与えるような、スタッフのみなさんのはつらつとした姿がありました。

色々な人が集まる地域のお茶の間にしたいと、大口さんは話していました。ぜひみなさんも、美味しいお昼ごはんを食べに、お店へ足を運んでみてはいかがでしょうか?

(長野地域振興局商工観光課・K)

 

ゆめママキッチンhttps://ja-jp.facebook.com/yumemamakitchen/

〒383-0838 長野市南長野県町495

ゆめサポママ@ながのhttp://yumesapomama.com/

連絡先…yumesapomama@gmail.com

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