皆さんこんにちは。 長野地域振興局企画振興課のFです。
突然ですが、皆さんは「地域づくりネットワーク」という団体をご存じでしょうか。
地域づくりネットワークは、県内で地域づくりに取り組む皆さんのネットワークの構築を目指している団体です。地域振興局単位で支部が設けられており、各支部で地域づくりを行う団体が様々な活動を行っています。
長野支部では10月25日(火)に北信支部共催の催しとして、『地域づくり勉強会 in 松代』が 開催されました。 今回はその様子をお伝えします。
勉強会当日は地域づくりを行う団体の方々や、行政機関で地域づくりを担当する職員の方など、約20名の参加者が集まりました。
午前中は、松代のまちへ散策へ出発です。朝から青空に恵まれました。
ご存じのとおり、松代は歴史や文化が豊かな地域で、史跡や名所が多くあります。 この日は、NPO法人夢空間松代のまちと心を育てる会のご協力の下、松代のまちを歩きつつ、地域活性化につながるまちづくりのため、どのような工夫や取り組みがされているのか、ご解説をいただきました。
松代象山地下壕(松代大本営地下壕)や恵明寺、真田邸など、近世から近現代に至るまで、松代の様相を様々に映した史跡をめぐりました。これらの史跡などに設置されているまち歩き案内看板は、県の元気づくり支援金や、地元の住民自治協議会の資金を活用して整備してきたそうです。
昼食は長野市の有形文化財でもある寺町商家(旧金箱家住宅)でいただきました。松代ゆかりのあんずを使ったメニューです。この寺町商家、古い商家の営みを今に伝える貴重な文化財ですが、過去には、老朽化して取り壊す話もありました。そのような中、地元で保存活動が行われた結果、長野市による整備を経て、保存、活用に至ったそうです。レトロ感のある建物での喫茶営業や、本物の蔵を利用した貸しスペースを展開しています。皆さんも、古いまち並みの保存と再生に取り組んできた松代を訪れた際には、ぜひ一度、訪問ください。
午後からは、寺町商家内の質蔵(レンタルスペース)を活用し、地域づくり活動を第一線で行う団体より活動事例の発表を行っていただき、その後、ワークショップを行いました。
事例発表は、松代町で地域の活性化に取り組むNPO法人夢空間松代のまちと心を育てる会で事務局長を務める三田今朝光氏、斑尾山から苗場山に至る110キロのトレイルコースを地元やボランティアとともに取り組んだNPO法人信越トレイルクラブクラブの事務局長、大西宏志氏の両名よりいただきました。地域活性化に取り組むなかで、”地元”や”人”を巻き込んで、つながりを広げるうえでの工夫や努力を様々お話しいただきました。質疑応答でも様々な質問が飛び交い、有意義な時間となりました。
ワークショップでは「若者の地域づくり活動への参加」をテーマとして、参加者同士の意見交換が行われました。地域を活性化するための活動も、後継者の養成が急務です。若者に地域づくりに参加してもらうにはどうしたらいいのか、真剣な議論が交わされていました。”すべての活動に若者の存在を欲しがるだけでなく、若者の参加の必要性をしっかりと見極める”、”時代に合わせたSNSツールを利用して活動を発信する”など、現状の課題を踏まえた多角的な意見が多く発表されていました。
今回の勉強会は、まちづくりや地域づくりを学ぶ機会であったことに加えて、地域づくりの当事者同士や、自治体の関係者が顔を合わせ、つながりをつくる場としても大変有意義だったと思います。ご参加いただいた皆さん、運営にご協力いただいた皆さん、本当にありがとうございました。
このブログへの取材依頼や情報提供、ご意見・ご要望はこちら
長野地域振興局 総務管理課
TEL:026-234-9500
FAX:026-234-9504